今年最後のブログ:フランチャイズには商標が不可欠〜商売をパクる人は必ずいる

フランチャイズの立ち上げに不可欠なのは商標です。モデル店があること、指導するSVがいることは前提になりますが、商標も重要です。

フランチャイズ本部に必要なもの

フランチャイズ募集するときに目を向けがちなのが、いかに加盟店を集めるかという視点です。加盟店を引きつけるのは、「優れたビジネスモデル」であり、儲かるかどうかということです。ただ、それだけでは十分ではありません。

 

フランチャイズ本部をPRする要素

優れた本部であることを外部に伝えるには、ビジネスモデル以外にも必要です。

・研修システム

・SVシステム

・マニュアル

未経験の方が加盟してもやっていけるかどうか、外部の人が判断するのは、どの位儲かるかという事と、「教えてもらえる」という部分です。それが仕組みだっているかどうかが、研修やマニュアル、SVの存在です。

 

フランチャイズ本部として備えておく要素

一方、これは無くても加盟店募集出来ますが、本部を守るのに不可欠な要素もあります。

・フランチャイズ契約書

・SVシステム

・商標

フランチャイズのシステムは、本部の利益と加盟店の利益が必ずしも一致しない部分があります。ただ、加盟店の方が発言権が強いと本部として全体を統一していくことが出来なくなってしまいます。多少横暴ではあっても、本部は強い方が全体に取って良いとも言えます。

そのため、本部を守るのが上記3つです。契約書の存在が、トラブルになった時に本部を救ってくれますし、SVが機能しているから加盟店の違反行為を取り締まることができます。

そして、商標はチェーン全体の名称やロゴマークです。似たような名前のチェーンが出てきたときに訴えることができるのは商標登録していることが前提になります。

万一、商標登録していなければ模倣した相手が商標を侵害したとしても訴えることができませんし、相手が先に登録すれば、逆に訴えられることになります。

 

チェーンのメリットは知名度を高めることですので、真似されてしまえば、真似した相手を利することになります。チェーン展開したいお店の名前やサービスの名称については、早い段階で商標登録することを推奨します。

こういったことを含め、多店舗展開、フランチャイズ展開にご興味がありましたらお問い合わせください。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい

・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい

・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。

 

あとがき

この時期になると入ってくる情報が途絶えてしまいますので、ブログは今日が年内最後です。いつも読んでくださる方には感謝です。良いお年をお迎えください。