2015年まで個人事業でしたので、確定申告はそれなりに手間でした。
2016年から法人成りして、税務申告は税理士さんに任せていますが、それでも確定申告は必要です。個人の時との違いについて記してみます。
法人成り後の確定申告
法人成りすると、自分の役員報酬は「給与」としていただきます。そして、12月には「年末調整するので、その時に保険料などを控除して源泉徴収された分が戻ってきます。
しかし、自分の場合は確定申告で2つのことをする必要があります。
1つは不動産収入の申告で、もう1つは医療費控除です。
不動産収入について
会社の登記を自宅で行っていて、昼間は事務所で仕事していますが、夜と週末は自宅で仕事しています。ブログは夜書くのがルーティーンになっていますので、自宅で書いています。
その執務スペースを会社に貸し出しているということで、会社から自分あてに事務所家賃を払ってもらっています。そして、業務用の車(事務所やお客様の所に車で行きます)の駐車スペースを駐車場代として、会社から自分に支払っています。
したがって、給与収入以外に事務所家賃と駐車場代の収入を得ていることになるので、「不動産収入」として申告が必要です。なお、収入を得るための経費は全くありませんので、売上をそのまま申告しています。
医療費控除について
医療費控除を受けるには年間10万円以上の支払いが必要です。
自分は左手首に古傷があって手首に水が溜まってしまうので、
月1回は柔道整復師さんがやっている整復院に通っています。
保険外治療になるので、それなりの金額になります。
その他に花粉症の時期は病院に通って薬を処方してもらいます。
→手首と花粉症治療で10万円超えになり、その分を控除しています。
青色申告控除について
もともと個人事業で仕事していたので、その時に青色申告事業者として届け出をしています。今は不動産収入しかないですが、青色申告の控除を使わせてもらっています。
ただ、事業として行っているわけではないので、10万円控除のみです。
申告はスマホ+マイナンバーカードで
以前はICカードリーダーがないと電子申請ができませんでしたが、今は「e-tax」の「税務申告コーナー」から電子申請が可能です。何回もマイナンバーカードをスマホでスキャンしなくてはならないので、面倒ではありますが、印刷して郵送するよりも楽です。
なお、納税もそのままインターネットバンキングで可能です。
法人と個人事業の申告、どっちが楽か
法人の税務申告については、面倒なのと、何かあった時に頼れるのもあって税理士さんにお願いしています。普段から会計ソフトに入力しておいて、2ヶ月に1回の割合で記帳内容を確認してもらって修正が入ります。
1年でなく2ヶ月単位で作業は終わっているので、内容について悩むことは全くありません。その後の確定申告も収入分を申告し、控除できるもの(医療費控除)を引くだけなので大したことはありません。年末調整をお願いする時はサラリーマンに戻った気分です。
一方、個人事業の時は1年に1回、売上と費用計上を締めていましたが、一人でやるのは大変な作業でもあります。通常の仕訳ならソフトに入力してあるのですが、めったにない支出だったりすると、ネットで調べたりする手間がかかります。何事もプロがついているのと自分で責任を追うのとでは全く違います。
ただ、法人では会社の決算を締める作業と個人の収支を締める作業の両方があります。
面倒といえば面倒です。
昨年までは「住宅ローン控除」の枠があったので不動産収入の課税もなかったのですが、今年からは控除がなくなり、しっかり税金を支払いました。
《あとがき》
確定申告、やってしまえば大したことないのですが、1年に1回しか作業しないので、思い出すのが面倒です。自分は面倒なことはさっさとやらないとストレスになるので、先にやってしまいます。子供の頃の「夏休み」の宿題も同じでした。