多店舗展開には「ヒトづくり」が不可欠

先日、頑張っている若い飲食店経営者の方にお会いしました。当面は3店舗を繁盛店にしていくことが目標のようですが、その次のビジョンもお持ちで、多店舗展開したいということでした。

飲食店の成長ビジョン

飲食店は立ち上げに資金が必要なビジネスです。そして、競争も激しいので、最初は損益分岐点売上にのせるまでが大変です。ありきたりの特徴の無いお店だと誰も来てくれなくていずれは閉店に追い込まれます。

従業員のやり繰りも大変なので、次の展開を考える余裕は無いかもしれません。それでも、経営者は次のことを考えてやっていかないと将来の成長は難しいです。

 

飲食店が現状維持ではダメな理由

飲食店は流行り廃りの早いビジネスです。そのため、ずっと同じようにやっていこうとするのは難しく、常に変わり続けていく事が求められるビジネスです。昔ながらの飲食店もありますが、なじみ客は段々と減っていき、新規客が来ないと、いずれは成り立たなくなります。例えば、会社員で良く来てくれた方が引退することで外食をしなくなったり、宴会需要が無くなったりという環境変化が起こりますので、改装はしないにしても、新しいお客様に指示される取り組みは不可欠です。

 

ラーメン屋の改装事例

近所でもまずまずお客さんが入っていたラーメン屋さんの看板が変わり、豚骨ラーメンから醤油・塩・味噌のラーメンを出す店舗に代わりました。まずまずという段階に満足していたら改装はやりません。これは、早め早めに仕掛けていこうということだと思います。

 

新しく店舗を出すには従業員育成が不可欠

飲食店を開業して成功するのは大変ですが、1店舗だけだと将来的に思わぬリスクもあるでしょうから、次の店舗を出すことでリスクを回避することができます。1店舗が赤字になっても、もう1店舗でカバーすれば良いので、営業時間を変えてみるとか、クーポンを使った集客を試してみる等、トライアルしやすい経営環境になります。

ただ、飲食店の鍵になるのは店長さんですので、お店を任せる人材が必要です。何でもやりたがる経営者が多いのですが、店舗が2つになると、2店舗目を任せる人材を作る必要があります。経営者が何でもやるのではなく、意識的に仕事を任せていくことで、店舗運営については経営者と変わらないという人材を作って行くことが必要です。

何となくあうんの呼吸で意思疎通が図れるという関係だと、他で応用が利きませんので、育成については指導内容を意識し、従業員を育てるということを意識していくことが良いでしょう。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

食べたもののカロリーを計算するアプリを入れてみました。コンビニで買ったものだとバーコードの写真を撮ればカロリー計算してくれて便利です。