計画作成、経営者と一緒になって数字を検討する〜事前に作るより効果あり

自分の得意分野の仕事に、損益のシミュレーションがあります。エクセルを使って、様々な仮定をしながら試算するのですが、最近気づいたことがあります。

収支シミュレーション

収支の検討は経営者にとって非常に重要なものです。様々な局面でシミュレーションを活用することができます。

・創業計画

→事業を立ち上げてからの売上の増加見込み、経費を賄って黒字ができるまでの期間を検討、初期投資を回収するまでの期間を検討など

・事業立て直し

→黒字が出ていない事業で黒字回復するためにあれこれ検討、複数の事業をおこなっているときに稼ぐ事業と今は稼げない事業を選別し、トータルで黒字化を目指す。今は稼げない事業は将来黒字化できることが前提

・本部費用の許容範囲を検討

→これから事業を大きくしていく際、最初に組織を大きくしていくことはあります。その際、どこまで許容できるかを検討するために、最初にかかる費用、月々で膨らんでいく赤字を計算して、初期投資と赤字分を回収するのにどの位かかるかを確認します。

 

事業計画、事前に組み立てると効き目なし

シミュレーションは経営者がどこまで投資してよいのか、初期の赤字はどこまで許容できるかなど、将来の見通しをもとに判断するためのツールです。

経営者に言われて、こちらでいろいろと考えて作っても、経営者の意向が入っていませんし、数字の根拠が弱かったりします。

 

効果があるのは一緒に作ること

シミュレーションといっても、外部の人間が試算すると、いくらでもシナリオを作れてしまいます。それよりも、動かせる数字と動かせない数字、数字のベースとなる単価や客数などは経営者と作ったほうがリアリティのあるものにできます。

そのため、最近は外部モニターなどを持ち出し、一緒に作るようにしています。

・モバイルプロジェクター

・iPad セカンドモニター用アプリ

・会議室のTVモニター

 

経営者同席で作った計画は納得度が高く、よりリアルな試算が可能

経営者とシミュレーションを一緒に作ることで、その数字は経営者から出てきていますので、経営者が考えている数字と実際のブレが出てきます。また、どうやれば数字が改善するのか、経営者の仮設と実際とで食い違うこともあります。

食い違う点を指摘し、どうやったら改善できるのかを一緒になって検討するのが、シミュレーション作成のメリットです。

 

事業計画は単なる作文ではなく、今後の見通しを作り、それに対して必要なアクションを整理するものです。事業の立て直しばかりでなく、未来を構築するために有効ですので、興味がありましたらお問い合わせください。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい

・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい

・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。

 

あとがき

今日は年内に間に合わせたい案件があり、バタバタと。夕方から法務局に向かったのですが、道路が非常に混んでいました。年内最後の駆け込みはみんな一緒ですね。