ものづくり補助金は人気のある補助金です。設備を買って生産性を向上させようかとお考えの会社にとっては申請してみる価値の高い補助金です。
今回のものづくり補助金
今回は平成28年度の補正予算で実施される補助金です。実は、今年(平成28年)になってから3回目の公募です。
・平成27年度補正予算(1次募集) 締切平成28年4月
・平成27年度補正予算(2次募集) 締切平成28年8月
・平成28年度補正予算 締切平成29年1月
例年、補正予算は年度の最後、年が明けてからというのが通常ですので、今回の平成28年度補正予算が早い時期に組まれたことが分かります。
ものづくり補助金の採否
とても人気のある補助金ですが、平成27年度1次のときは採択率が3割強でした。実際には「小規模型」という上限5百万円の採択率が高かったと聞いていますので、通常型の採択率は2割くらいではなかろうかというところです。
正直言って、公募要領に書かれている審査基準に沿って申請書を作成していますので、申請書に大きな差が生じるとは思えません。
差が出るポイント
差が付くとすれば、申請書P22、P59の「その他」のところです。P59を見ると「審査の加点」と書いてありますので、ここでどれだけチェックが付くかで差が付くのではないかと思います。
・賃上げの実施状況
・TPP加盟国への海外展開
・経営革新計画
・経営力向上計画(第四次産業革命型、一般型のみ)
・小規模企業者について(小規模型のみ)
・IT化への取り組み
IT化については、大抵の企業で何かしら取り組みがあると思います。その他はその会社の取り組み姿勢が問われます。来月17日の締切までに沢山の申請書を書かせていただきますが、実際は申請書以外のところで差が付くのではないかと思います。
経営力向上計画や経営革新計画を作成するなど、地道な取り組みこそが会社の経営力向上と補助金獲得に結びつくように感じます。
◆自己紹介
私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・フランチャイズを中心とした創業
→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得
・フランチャイズ化とのれん分け
→多店舗展開、店舗の収益力向上
・補助金や融資などの経営計画づくり
→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート
これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。
あとがき
昨日は妻とご両親と横浜で会食。大桟橋近くのレストランでしたが、街はひっそりしていました。