企業診断の効用と活用のお勧め

中小企業診断士、FC×資金調達コンサルタント山下です。

資格の名称でもある「中小企業診断」について記してみます。

中小企業診断について

中小企業診断は、病院の初診に似ています。創業直後でも老舗の企業でも、企業には何らかの課題があります。どういう所が弱点で、今後気をつけていった方が良いのかという点について助言するのが企業診断です。

もっとも、自分の場合は単に助言に終わらせずにレポートを作ることの方が多いです。レポートを書くためには単なる思いつきではなく、様々な資料を見せてもらい、経営者の方に実態を確認した上で現状の善し悪しと今後の取組の方向性についてお示しします。

 

東京商工会議所の診断メニュー

自分は昨年まで東京商工会議所のコーディネーターを週2回していたこともあり、東京商工会議所の施策については割と詳しい方です。そして、その時の流れもあって、東京商工会議所から企業診断のオーダーをいただくこともあります。

東京商工会議所では「活力向上プロジェクト」というメニューがあり、事業者は事前に選択式のアンケートに回答し、財務諸表の数字を開示する必要がありますが、最も効率よく企業診断が出来ると思います。経営全般、組織、マーケティング、業務のオペレーション、財務、知的資産といった内容について診断を受け、レポートとして受け取ることができます。

自分の場合は、単に良いところ、これから改善が必要なところを指摘するだけでなく、今後取り組むと良いことをお示しするようにしています。

 

企業診断の限界

企業診断はこれまでの経営と残してきた結果に対する評価であり、これから取り組むことについて正解を示せるものではありません。もっとも、実際のコンサルタントでも正解を示すことはできず、仮説→検証、修正して再トライといったことの繰り返しです。

企業診断では、これまでのことはきちんとお示しできますが、これからのことは一つの案を示すのが精一杯で、仮説→検証といったやり取りはできません。

 

中期計画作成+コンサルのお勧め

企業診断は「過去」を元に現状の善し悪しを診るもので、第三者が客観的に判断するという点では参考になると思いますが、経営者にとって大きな驚きはないと思います。むしろ、「確かにその通りだが、そんなことは分かっているよ」というものでしかないと思います。実際、、丁寧に診断するほど「うちの会社を鏡に映したようだ」というコメントが返ってきます。

中期計画は将来のことになりますので、必ずしも正解があるものではなく、様々なオプションと予想される結果をお示しする内容になります。したがって、どのようなオプションを選択するのかと言う点に大きな意味があります。

そして、計画を作っても必ずしもその通りになることはなく、実際には想定が変わることが大半です。月1〜2回のコンサルを受ける事で、その時々のベストプランを選択できますし、計画通りに行かなかったことの振り返り等を受けることができます。

 

コンサルタントと言っても、そのサービスは人それぞれであり得意分野も違ってきます。自分の場合は、経営者と共に目指していくゴールを設定し、そこに行き着くための寄り添ったお手伝いをしていくスタイルです。ご興味がありましたらお問い合わせください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。また、最近、スモールM&Aのサポートも始めています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

・スモールM&A(外部への会社/事業売却)のお手伝い

 

あとがき
単に企業診断だけをお望みの場合は公的支援のメニューをお薦めします。手続きは全て行っていただく必要がありますが、どのような公的支援を活用できるのかについてはご案内します。ご相談ください。