経営者としての反省、過度な決算対策にはデメリットもある

自分は個人事業で7年、会社を設立してから2回目の決算を12月に迎えました。会社を設立してから、一番勉強になっているのは経理に関することです。

個人事業の時の経理

個人事業の時は、収入は全て自分名義の口座に入ってきます。自分の場合は100%が粗利(原価無し)のコンサル商売ですので、通信費や交通費、新聞図書費などは払いますが、その他は自分の収入という感覚でした。最初にお金が入ってきて、後から税金の計算をして課税されるので、収入から10%強の割合で源泉徴収されている分を確定申告で取り戻すのが確定申告でした。個人事業の時は、領収書をきちんと保管してまめにソフトに入力するだけであり、利益の中には生活費も含まれていましたので、利益が出るのは当たり前で、それほど経理のことを意識はしていませんでした。

 

会社設立後の経理

会社を設立すると、個人の時と感覚が全く異なってきます。経営者報酬を決め、毎月経営者報酬を受け取れますが、売上が無いときは報酬どころではありません。報酬を好きに決めてよいものの、それほど無茶はできません。

一番気になるのは現金残高です。余裕は持っているのですが、入金まで先の長い仕事をやっていると月末支払いが終わったときに残高がごっそり減りますので緊張感はあります。

最終的に利益が残るのは嬉しいのですが、税金で持って行かれるな・・・と気持ちもありました。

 

期末に行った決算対策

決算対策といっても、やったことは会社の備品をいくつか買っり、先々役に立つ学習の機会を得たことです。詳しく書けませんが、本来は売上を控えるのが一番効果的でした。ただ、仕事をセーブすると元に戻すのが大変ですので、仕事は目一杯取りに行きました。

備品は今年だけでなく、今後の財産になるものを購入しました。プロジェクターやパソコン、社用車の冬タイヤ、Kindleの一番高額なモデルなどです。

学習の機会としては、雑誌の定期購読、研修の受講などです。ただ、雑誌や研修は先の内容は経費になりませんと税理士さんから指摘をいただきました。

 

決算対策の振り返り

今考えると、少しいろいろ買いすぎたと反省しています。税金で持って行かれるのが嫌でいろいろとネットで買い物をして、年が明けてからクレジットカードの引き落としによって、手元の現金がごっそり減りました。税金は沢山払わずに済みましたが、会社を設立したときの「設立費」を全額償却することができなくなりました。償却予定だったものを計上出来なくなったわけで大いに反省しています。この費用は今年以降のどこかで償却しないとなりません。

その他、雑誌の長期購読などは税理士さんに認めてもらえず、支払いは済んでいますが、長期にわたって費用を落としていかなくてはなりません。今思うと、多少税金を払ったとしても手元に現金を残せば良かったし、不要な費用もあったように感じています。

今年度の決意

今年は会社設立3期目ですが、公的機関の仕事を3月で退きますので、一旦売上自体はダウンします。多少は埋め合わせが効きますが、仕事が集中する時期と暇な時期がありますので、暇な時期に取れる仕事を作っていく必要があります。公的機関の仕事は時間を拘束されますが、仕事がなくても売上にはなるので、閑散期対策としては効果的でした。
ただ、時間が空くのは大きなメリットですので、新しい仕事を作って次のステージに進みたいと考えています。

 

経理は経営管理の略で、会社にしてからいつも気にするようになりました。一匹狼のコンサルタントですので、会社にする必要はなかったのですが、会計に対する理解が深まったことは自分の引き出しが増えましたので十分メリットがあると考えています。
創業、新規事業の立ち上げ、事業承継など、様々な場面で助言できますので、ご興味がありましたらお問い合わせください。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい

・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい

・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。

 

あとがき

オリンピックの女子パシュート、本当にすごかった!小平選手、高木選手の金メダル、とても嬉しいです。