IT補助金、自社で申請してもらってみた〜助成金で競争力強化に取り組む

中小企業診断士、FC×資金調達コンサルタント山下です。
普段行っている補助金申請を自社でやってみました。

IT補助金について

IT導入補助金は、中小企業が生産性を向上させるのにIT導入が不可欠だろうと政府が中小起業支援をしているものです。補助金には各種ありますが、この補助金が最もチャレンジしやすく、スピーディーにいただけるものだと思います。

当社はこれまで多くの補助金サポートをしてきましたが、自社でもらうのは初めてなので挑戦してみました。なお、IT導入の内容は、自社HPの刷新&https化、サービス訴求型のランディングページ作成です。

 

実際の受取までの流れ

大きな流れは以下の通りです。

1.導入するITツールを決定(IT補助金の対象になっているものに限る)

2.交付申請を行うために「申請要件」を満たすための申請を行う

→SAFETY ACTION(情報セキュリティ対策) 30分位でできます

→経営診断ツールでの診断 30分位でできます。

3.「加点要件」となる申請を行う

→おもてなし規格認証2018 30分位でできます

4.交付申請を行う

→実際はITベンダー(又はIT導入支援事業者で、多くはITベンダーが直接手がけている事が多い)が代理申請してくれますので、申請ページへの招待を受け、申請要件を満たしていること、加点要件に関する情報を入力して、承認するだけです。

5.交付決定後、ITツールの発注

6.ITツールの受領、確認を行った後に支払い

7.支払いの証拠を提出(通帳の写しなど)

→実際にはITベンダーが事業実績報告を出してくれ、事業者は支払い有無が確認されます

8.補助金交付

→事業実績報告後、3週間ほどで支払いを受けました。

 

通常の補助金との違い

IT導入補助金は作業の多くをITベンダーが行ってくれるので、申請事業者はweb上の画面に沿って必要な情報を入力していくだけです。上記のSAFETY ACTIONなど、なじみのない認証も必要ですが、基本はその場で考えて入力すればOKで、申請すればほぼ通っています。

通常の補助金は、申請書面のコンペがあり、コンペを通過(採択)するのは30-50%位です。そして、採択された後は「交付申請」を行い、事務局からは費用についての適格性チェックがあり、申請したときの金額がそのまま通る保証はありません。実際には、輸送費は対象外とか、研修費用は含まないとか指摘されることが多いです。

 

補助金サポートで行う事

当社がサポートを依頼された際には、大きく3つサポートします。

・申請に必要な要件、加点要件に必要な申請をサポート

・申請書面の作成代行および助言をします。

・交付申請のサポートをします。

いずれもサポートであり、直接の申請は事業者様に行っていただきますが、募集要項の隅から隅まで読み込まないと要件を満たさないので、事業者様がサポート無しで行うにはハードルが高いです。完全に代行してしまうと、何か問い合わせが発生した際の印象が良くないので、事業者様に手続きをしていただきますが、申請の手間は大きく省けるはずです。

 

予想では来年2月くらいに「ものづくり補助金」の公募が始まると言われています。ご検討中の方は是非お問い合わせください。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。また、最近、スモールM&Aのサポートも始めています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

・スモールM&A(外部への会社/事業売却)のお手伝い

 

あとがき

先週は「12月なのに暑い」と書いた記憶がありますが、週末の急な寒さで風邪を引きました。幸い重傷ではないのですが、鼻水や咳がでるのでマスクがかかせません。

新しいiPhoneの顔認証ができずに不便です。。。