とりあえず補助金なら、持続化補助金

補助金という響きが良いのか、使い道がはっきりしないけど、補助金欲しいという問い合わせが多いです。
そういう方に必ずお勧めしているのが「小規模事業者持続化補助金」です。
特に、創業したばかりの個人事業主にはお勧めです。

補助金で多い問い合わせ

認定支援機関のデータベース経由で問い合わせを受けると、
「補助金欲しいけど、制度のことが良く分からなくて・・・」という方が多いです。
その場合、何千万もする投資を行うことを決めていることはありません。
もっと、ふわっとした感じで、「もらえる補助金あれば教えて欲しい」という感じです。
そういう場合に「小規模事業者持続化補助金」をお勧めしています。

小規模事業者持続化補助金について

この補助金は販路開拓につながる取組に補助金が出ます。
ウェブサイトの構築、チラシなどの販促物、展示会への出展、販路開拓目的の旅費など、
販促に関する内容は大抵出ますが、その他にも機械設備の購入にも使えます。
内容については以下の通りです。

申請書に記載すること

「経営計画」と「補助事業計画」のフォーマットに以下8点記載事項があります。
ただ、補助事業計画書の方では30文字のタイトルは長々書く必要がありませんし、
補助金の額も限られているので業務効率化に取り組まないなら書く必要が無いので、
実質的には6項目です。

経営計画

1.企業概要
2.顧客ニーズと市場の動向
3.自社や自社の提供する商品・サービスの強み
4.経営方針・目標と今後のプラン

補助事業計画書

1.補助事業で行う事業名(30文字)
2.販路開拓等の取組内容
3.業務効率化(生産性向上)の取組内容 ※記載は任意
4.補助事業の効果

事業計画の審査内容

審査のポイントとして公募要領に明記されています。
事業計画作成の際には、こういった内容が記載されているかどうかを確認し、
しっかりと盛り込むと良いでしょう。
コツとしては、「創意工夫している点は・・・」とポイントに記載されているフレーズをなぞることです。
→それによって、審査する方が読み落とすことがなくなります。

申請で気を付けること

この補助金は申請の際に「事業支援計画書」が必要になります。
この書類は、地域の商工会・商工会議所が発行します。
商工会などは事業者が作成した事業計画を見せてもらい、申請する事業者の支援を行うという流れですが、
何をするのかが分からない申請書だと「書き直してほしい」と言われる可能性があります。
そのため、余裕を持ったスケジュールで申請書を作成し、商工会などに内容を確認してもらうことをお勧めします。
なお、東京商工会議所では、2月20日の申請締め切りに対し、2月13日までに相談に来て欲しいと案内しています。
東京商工会議所の案内

小規模事業者持続化補助金で採択されるために

この補助金は採択率が高めであり、補助金の金額も大きくないので、
事業者が自力で申請し、十分に採択とれるものです。
ただ、記載すべきことが漏れていたということもありますので、
商工会・商工会議所の方に内容を見てもらうと良いでしょう。

また、書類の提出漏れなどがありますので、提出する書類については
公募要領などを読んで確実に申請してください。
割とハードルの低い補助金ですが、販促にまとまったお金使うのは
しんどいという事業者様にはお勧めです。

なお、先日「自分でできる補助金セミナー」で小規模事業者持続化補助金
についても解説しました。
再度実施しますので、ご興味ありましたら

《あとがき》
今日は節分、恵方巻。
豪勢な海苔巻きでお腹いっぱいですが、
昔はなかった風習がすっかり定着して不思議な気分です。