業務マニュアル作成を引き受ける〜外部の人間が出来ること・出来ないこと

フランチャイズはお店や業務内容、提供メニューを標準化して、外部の人に営業権を与えるものです。フランチャイズ本部作りの業務において、マニュアルの整備は欠かせません。

IMG_8994

フランチャイズにおけるマニュアル

マニュアルはフランチャイズでなくても、あちこちの会社にあるものです。例えば、「電話対応マニュアル」「災害時対応マニュアル」「出張申請マニュアル」など、いちいち人に聞かずにルール化しておく業務についてはマニュアルが作られていることが多いです。

フランチャイズの場合は、業務そのものをマニュアル化します。「オペレーションマニュアル」「仕入マニュアル」「管理マニュアル」など、営業権を与えたビジネスを行っていくのに必要な業務を全てマニュアル化し、「ノウハウを形にしたもの」として提供します。

 

マニュアルを外部の人間が作成する

フランチャイズ化を検討するときに、業務が全てマニュアルになっていればよいのですが、網羅されていることはまずありません。人の採用とか、売上に直結する集客の方法などは現場の知恵が結集されている事が多いのですが、管理系の内容がマニュアルになっていることはあまりありません。

外部の人間がマニュアル作成に加わる意義は3点です。

①必要なマニュアルを網羅することができる

②客観的な視点から書くことが出来る

③業務に明るくないので、自分が理解できるように書ける

 

外部の人間がマニュアル作成する上での限界

フランチャイズ本部を作る上でマニュアル作成をお手伝いすることは多いのですが、限界もあります。やはり、業務そのものは分からないのです。

マニュアルを作る上での前提条件があります。

①社内に断片的な情報がある

②現場で十分にヒアリングをさせてもらう

③最後は経営者に決めてもらう

 

業務を一から写真撮影するのは大変なことです。そのあたりはある程度情報提供いただけないと厳しいです。例えば調理に関しては、料理の写真や仕込みの状態などは素材を提供してもらえないと、現場に張り付かなくてはならず、仕事の邪魔にもなってしまうので、欲しい情報は提供してもらうことが前提です。

また、マニュアルは作ってしまうとそのやり方がルールになります。逆に、これまでルールになっていなかった業務フローについては、責任ある立場の方に決めてもらうことが必要です。

 

効率の良いマニュアル作成

本来、マニュアルは内部で作るものですが、これまでなかったものを内部で全て作るのは大変です。外部の人間に、どのようなマニュアルが必要なのか全体を網羅してもらい、必要なページを「目次化」し、目次の内容を埋めていくことでマニュアルになります。

社内のマニュアルなら、内容さえ分かれば良いのですが、外部の人間が関わることで、社内では通用する「暗黙の了解」ではなく、一層分かりやすいものになります。いつも現場でみているものを写真にしたり、絵で示したりして、その業務が分からない人にも分かるようにしていくことで、分かりやすいマニュアルができます。

 

店舗の多店舗化において、標準化、マニュアル化は必須のプロセスです。ご興味がありましたらお問い合わせください。

 

=====

私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

今日は久々に電車で移動。最近は自転車が多かったので「楽だな」と思ってしまいました。