コモデティ品とブランド品の違い〜Apple special eventの熱狂から考えたこと

毎年恒例になっている、Appleの新商品発表イベントがありました。今回の目玉はiPhoneの高級版であるiPhone Xでしたが、事前報道を含め、毎年盛り上がることに驚きです。

↑MacBook ProとiPad Pro。自分もApple党です

毎年バージョンアップされるiPhone

iPhoneが出たばかりの頃は、性能に限界があって、使いながらも「こうだったら良いのに」という部分が必ずありました。最初の頃はメモリの少なさで、アプリをあれこれ使っていると強制終了することが頻繁にありました。その次は通信の速度で、LTEに接続できるようになるまでは不便でした。ほぼ完成形になったのが4年前のiPhone5Sあたりでしょう。その端末は名称を変えて、今でもSEという名称で販売されています。

正直、使っていて不満のない端末ではありますが、未だに新しい製品が熱狂的に報道されることに驚きます。

 

ハード自体が注目される製品

車でも家電でも、新製品が出ることが熱狂的に迎えられる商品はそれほど多くありません。車では、今年に入ってトヨタが出したC-HRという車は同社にとって新ジャンルでスタイルが斬新だったこともあって、出たときは注目されていました。ただ、その後にスバルやマツダが性能や価格面でより魅力的なモデルを出したこともあって、熱狂はすぐにおさまりました。

その他は、家電でもPCでも、発表が今か今かと待ちわびられる商品は無いように感じます。家電で新しい商品が出てもニュースにもならず、すぐに価格コムなどで他メーカーの製品との価格競争になります。PCもマイクロソフトのSurfaceが新しくなった際には注目されましたが、発表会の段階から世界中が注目するというレベルではありませんでした。

 

ハードの製品はコモディティ化する

コモディティとは、汎用品のことであり、他で替えが効くものです。家電の多くはとがった特徴がなく、他のメーカーでも同じようなものが売られています。ドラム式の洗濯機がこわれたら、パナソニックでも日立でも好きな方を買えばよいですし、エアコンもダイキンでも三菱でもそれほどの差はありません。そうなると、価格の比較で購入が決まります。

PCについても、以前はソニーのVaioやパナソニックのレッツノートを持っていると一目置かれることはありましたが、今ではそれがMacに変わった感があります。Macについては薄型の新モデルが出たり、これまでなかったタッチバーという機能が付くことで、一時的に入荷待ちの製品が出ます。

 

コモデティを脱して、付加価値を付ける

ハードの製品であれ、サービスであれ、代替品があるとなると価値が下がります。逆に言うと、「替えが効かない」存在になることが重要です。家電などのハードでは難しいですが、サービスではそれぞれがオンリーワンになることができます。

例えば、税務申告とか行政書類作成だと、他にも同じ事をする方がいます。単に手続きをするのではなく、コンサルティングサービスを提供できれば他の方とは違ってきます。

自分が提供しているのは事業計画の作成だったり、フランチャイズの本部構築だったりしますが、相手の期待を上回って「考えること」を代行しています。収支計画だったり営業資料だったり、クライアントから提供いただいた情報から考えられる範囲で作ってみます。

デザイン性を問われると厳しいですが、社内人材が考えつくものを上回っているという自負があります。

会社を成長軌道に乗せようとお考えでしたら、一度ご相談にいらしてください。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

今日は新幹線で西方面へ。前回の訪問時は大雨でしたが、今日はさわやかな天気で、駅からの歩き道を楽しむことができました。