先日観てきたファウンダーという映画で主人公に「マクドナルドという名前が欲しかった」というセリフがありました。印象に残る名前は重要です。
名称の重要性
フランチャイズ展開を検討されている事業者にとって重要なことは自分達の商品やサービスの名称、店舗の名称について商標登録することです。最初は単なる思いつきで始まるかもしれませんが、知名度が高くなっていくにつれ、名称の価値が高まります。
ブランドの効用はブランド名を聴いただけで相手が商品の品質が分かるようになることです。知らない街に行った時、知っているチェーンの飲食店があると、安心するものです。
映画「ファウンダー」の場合
この映画では、マクドナルドを世界ブランドにしたレイ・クロック役がマクドナルド兄弟から権利を買い取った後、「マクドナルドという名称が欲しかった。いかにもアメリカ的な名称で好感を持たれる上、語感も良い」と語っていました。「クロックという名前じゃ価値がない」とも。
マクドナルド兄弟が考案した店舗オペレーションと同じくらい、名称に価値があるということでした。
富士そばの場合
こちらは日経MJの記事で紹介されていました。創業者の丹通夫氏が富士山の富士を付けたところ、このところ海外から来る観光客がこぞって入店して来るということです。駅前の立ち食いソバは珍しくありませんが、どうせ入るなら「富士山の富士」が付いている方が日本らしい響きと取られるようで、非常に大事なことだと思います。
ヒット商品の名称には大きな価値がある
この原稿はiPadで入力していますが、タブレット端末の元祖であり、一般的にイメージされる商品です。単に機能だけならiPadをしのぐ製品は有りますが、iPadという名称がタブレット製品を代表する位置付けにもなっています。
昔からある古本の商売にしても、古本を売りに行くというと、一般的にブックオフが連想される位で、商品やサービスの代名詞にもなります。
名称は商標登録で守る
これからチェーン展開を考えるのであれば、先ずは商標登録することをお勧めします。商標登録していれば、後から真似してきた事業者に使用の差し止めを請求できます。逆に権利化していない場合は、相手が先に登録してしまうと訴えられてしまいます。例え先に商品化していても、商標登録されると対抗することができません。
名前が差別化の要素になるのであれば、経営を有利に行うことができます。名前を聴いただけで商品の内容が分かったり、他と比べて良さそうだと思われたりというネーミングが出来ると良いですね。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
今日は1の日なので「関ヶ原」という映画を見てきました。司馬遼太郎さんの原作はこういう感じだっけ?と考えながら、役所さん、岡田さんの演技に引き込まれました。2時間半があっという間の映画です。