ホームファッション志向を創業のアイディアに活かす

新聞記事で、「アパレル消費よりも家の中の消費の方が好調」というニュースがありました。家の中=ホームファッション市場での創業を念頭に書いて見ます。

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自宅のモノにお金を使う傾向

矢野経済研究所によると、2014年のホームファッション市場は約3.4兆円であり、2010年比較で17%増えているようです。総務省の家計調査によると、2004年の被服・履き物への支出が月に1.2万円あったのが、2014年には1万円強と14.6%の減少になっているとのことです。

アパレルは単価の下落もありますが、消費の矛先が外に着ていく洋服よりも家の中の家具などに向かっているようです。外に着ていく洋服は自分をアピールする要素もありますが、家の中は自己満足でしかありません。見栄を張るよりも自分の生活を豊かにしようという堅実な考え方に変わってきています。

 

ホームファッション関連で創業する

ホームファッションというと、大きいモノだと家具がありますし、小さいモノだと生活雑貨があります。ただ、今ではインターネットもありますので、実際のお店だけでなくネットの価格や品揃えとも対抗していかなくてはなりません。商品の仕入れルート開拓や価格交渉などを考えると、個人でやっていくのは仕入れや集客のノウハウがないと難しいです。

お勧めはフランチャイズを活用することです。フランチャイズに加盟すると、商品の仕入れや集客についてフランチャイズ本部のノウハウを活かすことができます。個人のショップだと集客できるようになるまでに時間が掛かりますが、フランチャイズだと集客力のあるブランドもありますし、本部が既に店内POPの成功事例を持っていたり、ホームページを立ち上げていたりします。

 

100円ショップの雄、ダイソー

100円ショップで業界トップのダイソーはフランチャイズ方式で店舗を広げています。店舗の広さによって初期投資額は異なってきますが、圧倒的な集客力がありますので、かなりの確率で繁盛店になりそうですね。月々のロイヤルティは設定されていなく、商品をダイソーから仕入れることで、本部は収益を得ているのでしょう。もっとも、大変多くの商品を陳列しますので、最初の仕入れ費用と店舗取得費用で相当な資金が必要です。

ダイソーのすぐれたところは商品力です。この商品が100円?と思うことも多々あります。直営店と変わらない仕入れができますので、資金力があれば面白いビジネスです。

 

その他、キャラクター物を扱っているキディランドもフランチャイズ展開をしています(今でも募集しているかどうかは不明ですが)。

私見

もし、自分で店舗を立ち上げるのであれば、こういったチェーン展開をしている事業所に比べて明らかな「強み」がないと難しいです。差別化ポイントを明確にして、競合店が近隣にできても負けない店舗を作れるよう、自店のポジショニングを明確にしてください。

 

私が以前車の買取業界にいたときは、「ガリバーの敵はガリバー」として、常に近隣店の動きに目を配っていました。小さい中古車屋さんが「車買取」という看板を出していても競合にはなりませんでした。フランチャイズに加盟すると、商品力やブランド構築、集客の仕組みといったところは本部が代行してくれますので、ゼロスタートよりも圧倒的に有利です。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

昨日は夕方から東京モーターショーに行ってきました。自動車が技術的な過渡期ということもあって、各メーカーの考え方が伝わる展示でした。コンセプトカーの重要性がこれまでよりも増しているように感じました。

逆に、志のないメーカーもありました。そのメーカーには全くギャラリーが近寄ってなく、モーターショーのギャラリーとのギャップを感じました。