創業時の融資について

先日、公的金融機関の方と融資に関する勉強会がありました。そこで創業融資についてお話が出ましたのでご紹介したいと思います。

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創業融資

これから創業する方については、本当に事業が上手くいくのかどうかは誰にも分かりません。創業する本人は自信があるから創業するのでしょうが、他の人にとっては少なからずリスクがあるものだと受け取ります。

そのため、民間の金融機関がリスクを追って融資してくれることはありません。

大きくは2つです。

1.日本政策金融公庫からの融資

2.地方自治体などの制度融資(信用保証協会付融資)

 

融資のポイント

では、金融機関がどのような所を評価するのかというのが勉強会で教わってきたことです。

創業の場合は2つしかポイントが無いそうです。

①準備度合い

②事業化の見通し

どれだけ準備をしてきて、経営者がその事業で成功できそうか?という点に尽きるそうです。

 

準備度合い

準備度合いとは、その事業に対する経験、自己資金ということになるようです。ラーメン屋を開業するのに、ラーメン屋で働いたことがないのであれば、まずはラーメン屋で働くことを推奨するようです。経験もないのに開業しようとする場合は慎重になるということで、当たり前と言えば当たり前です。

そして、自己資金をどれだけ貯めてきたかという点は、事業に対する熱意、準備として評価するそうです。ある日突然、通帳に入ってきたお金というのは評価しないようです。そして、事業を始める前の収入に対してどれだけ貯蓄に回していたかも見られます。年収300万円の人と、年収1000万円の方では貯蓄出来る額に違いがあるのは当たり前で、そのように評価するそうです。

 

事業化の見通し

これは、その事業にどういう強みがあって、他とどのように差別化できるのか?という点になるようです。何か事業を始めたものの、近くに競合する店舗が出てきて、そちらに客が流れてしまったということはよくあります。競合が出てきても戦える強みがあるかどうかを評価するとのことです。

 

小さく産んで大きく育てる

また、創業者の姿勢として、まずは小さくやってみて欲しいと繰り返されていました。いきなり過剰な設備投資をするのではなく、最低限の内容で経験を積んで、借入の返済実績を作った上で、改めて大きくするための相談に来て欲しいということです。

確かに、事業規模が大きくなれば大きくなるほどリスクが生じます。まずは最低限の内容でやってみて、何とか黒字化させてから大きくしていくというのは理にかなっています。

 

 

私のような士業であれば、自宅の一室で事業を始め、手持ちのパソコンとプリンターを使って創業したので、費用という費用は掛かっていませんでした。

独立して7年になりますが、ここに来て事業を転換させたいと考えていますので、融資の相談に行ったら考えていた額の3倍も貸してくれることになりました。小さく産んで大きく育てる、大事な考え方だと思います。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

昨日は支援先のワードプレスのサイトについてあれこれ助言させていただきました。自分でワードプレスのサイトを立ち上げるのは大変でしたが、苦労してやってみたから分かることがあります。ご支援のコンテンツにもなりますので、やってみて良かったなと感じております。