ネコ専用賃貸物件が人気〜ターゲットを決めて高い付加価値を

日経MJの記事で興味深いものがありました。ネコ人気にあやかって、ネコ飼い専用物件が人気を呼んでいるそうです。

ネコ飼う人限定の賃貸、工夫の数々

この記事が紹介されていたのは3/26(月曜日)の日経MJ。ネコを飼っていてこんな風になっていたらと思うことは沢山ありますが、工夫がされています。以下、新聞記事より

・玄関と居間の間のドアを玄関側からロックできる(勝手に空けるのを防止)

・玄関スペースが通常物件の1.5倍の広さで脇にクローゼット設置(スーツなどを玄関で脱いでしまえる)

・洗面所が通常の倍の広さでネコのトイレをおける

・洗面所のドア下にはネコが通れる

・室内の窓のへりの部分は広めに作られ、キャットウォークの役割を果たす

・バルコニーの手すりに柵を付けて転落しないようにした

 

ネコ用物件のターゲット

「この物件のターゲットは20〜30代の独身女性。部屋は44㎡の1LDKで家賃は12.7〜13.6万で近隣の物件より3割程度高いそうだけど、入居希望者は後を絶たない」、と記事にありました。

自分は独身の時にネコは飼っていませんでしたが、ネコがいたら結婚していなかったかもしれません。人間の家族よりも楽で楽しいと思えることも沢山あるからです。

きっと、ネコのために高い家賃を払おうと思えるのは20〜30代の女性に多いのでしょう。

 

中小企業の勝ちパターン

この記事を取り上げたのは、ターゲットを決めたサービスを提供し、通常よりも高いお金をもらうという発想に共感したからです。賃貸物件もインターネットを使えば物件間の比較が容易ですが、他に無い特徴があると通常より高い金額で借り手が現れます。

最近は従業員の確保が困難にもなっていますので、安い価格で量をさばくという発想では発展がありません。むしろ、他との違いを明確にして、その分高い金額を設定することが必要で、その時に考慮すべきはターゲットです。

 

ターゲットは具体的に

相談を受けていて言われるのは、ぼんやりしたターゲット設定です。

・シニア層

・富裕層

・独身女性

これだと、ターゲット絞り込みができていません。シニア層といっても、健康に問題を抱えている方、お金の自由が利かない方、定年後も何かに打ち込んでいる方、人それぞれです。

富裕層も同じです。お金持っているからと言って高いサービスを選ぶとは限りません。逆に普段から節約しているからお金を持っている方もいます。

自分は会社のときに、株式上場で億単位の株式を持っている人が何人もいましたが、みなさん贅沢はしてなく、しっかりと自炊していました。

 

自分がアドバイスしているのは、「何に価値を感じているか」を明確にしてもらっています。価値を感じているからこそお金を出すからです。自分もネコを飼っていますので、ネコのためならお金を出しますし、奥さんの好きなことにはお金を払います。逆に、自分の事にはそれほどお金を払いませんが、自分の仕事につながることにはお金を払います。

中小企業こそ、差別化して利幅を取ることが求められます。価値を出すことを考えてみましょう。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、店舗ビジネスやスモールビジネスの成長をサポートすることでしたら、お役に立つことができます。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ

・資金調達のための事業計画、補助金確保、経営力向上計画、経営革新計画

特に得意なのはサービス業、リサイクルビジネスです。

このブログは情報発信のために不定期に書いています。

 

あとがき

自分の家は買い主よりもネコの方がポジションが高く、ネコのためにキャットタワー置いたり、あちこちに爪研ぎおいたり、ネコのひっかきに強いソファーを入れたり、全てネコ中心です。