平成28年度の中小企業向け支援施策を展望する。

経済産業省から「平成28年度経済産業政策の重点」が発表されました。この発表を見る限り、中小企業支援が更に手厚くなりそうですのでまとめてみます。

 

経済産業政策の重点・5本柱

・イノベーションによる成長実現

・経済社会の持続性を高める

・世界と一体的に成長する

・福島、被災地の復興を加速する

・安定的なエネルギー環境基盤を確立する

この中で、中小企業にとって重要になるのが「経済社会の持続性を高める」という方針になります。景気回復の実感を全国に行き渡らせる、経済成長の主役が中小企業であるという位置づけです。

 

ローカルアベノミクスの推進

中小企業が元気になることが国内経済の活性化につながる、そのことには全く異議はありません。大変ありがたいことです。地域経済・中小企業の活性化のために平成28年度分として予算要求しているのは以下の内容です。

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これまでも創業者向けの補助金制度がありましたが、引き続き続きそうです。また、内容を見ていると「サービス産業」に対するてこ入れがありそうです。これまでは「ものづくり補助金」で製造業重視の支援でしたが、サービス産業の生産性向上、クールジャパンとの連携など、サービス産業に対する期待が表れています。サービス業の特性として、巨大なホテルチェーンなどはありますが、サービスの現場は人に依存するところが大きく、生産性の低さが指摘されています。

今後、サービス産業の生産性向上がテーマになるかもしれません。この予算の件については引き続き注目していきます。

あとがき
フランチャイズでは小売、飲食、サービス業とありますが、新しい業態がどんどん出てくるのは飲食とサービスです。この施策を受けて、地域から新しいサービスが産まれていくのを支援していきたいと思います。