平成28年度の中小企業向け支援施策・注目キーワード

経済産業省から発表された「平成28年度経済産業政策の重点」について、前回内容をまとめました。今回はキーワードをピックアップして紹介します。

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新陳代謝の促進

中小企業の支援施策は、どの会社でも支援するという姿勢から、「がんばっている中小企業を支援する」というスタンスに変わっています。そして、施策に「新陳代謝」という言葉が使われているということは、スクラップ&ビルドを推進するということに他なりません。

創業者や第二創業者を支援するため、創業費用や廃業費用の補助を行うと明記されていますので、来年度についても「創業補助金」が期待出来そうです。そして、創業に関する基本的知識を習得していただくため、全国で「創業スクール」を開催し、特にサービス産業等の業種別コースを設置するそうです。

 

小規模事業者への支援

地域で創業する事業者の多くは小規模事業者です。小規模事業者の定義は従業員によるもので、製造業他が20人以下、商業・サービス業は5人以下の事業者を指します。今はITを使って起業する人が多いでしょうし、従業員として抱えるよりも、必要な人と必要なプロジェクトでつながるというケースが多いでしょうから、多くの事業者は小規模事業者になります。

今年度も小規模事業者持続化補助金がありましたが、来年度は大幅に予算を増額して実施されそうです。その他、小規模事業者の支援を行う、よろず支援拠点を拡充するようです。

 

サービス産業の生産性向上

我が国ではサービス産業の生産性が低いと言われています。「おもてなし=個々の対応」になりますので、サービスの画一化による効率化、サービス品質の管理、ITの活用などが推進されていくことでしょう。 新事業活動促進法に基づく「異分野連携新事業分野開拓計画」の認定を受けることで、新しいサービスモデルの開発を支援するということです。

また、サービス業の生産性向上の為の指導を行うカイゼン指導者の育成・指導を行うとありますので、サービス産業の人材育成に向けて行政のサポートがありそうです。

 

その他は、新たに「認定支援機関による経営改善計画の策定支援」事業に予算が付いていました。認定支援機関については、私も研修を受講して年内には登録されるよう取り組んでいます。経営改善に取り組む、地域の企業様をサポートしていきたいものです。

 

あとがき

役所の資料表紙を編集して貼り付けています。編集レベルは全く違いますが、世の中をお騒がせのクリエイターになった気分です。デジタルって便利ですね。