2015年発表 フランチャイズ統計②飲食業FCの概況

日本フランチャイズチェーン協会より、「2014年度JFAフランチャイズチェーン統計調査」が発表になっています。フランチャイズチェーン全体の店舗数は前年比102.6%の約25.9万店舗、売上は前年比102.8%の約24.1兆円、飲食業フランチャイズの店舗数は前年比102.1%の約58,900店舗、売上は前年比101.8%の約4.1兆円と好調でした。

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ファストフードFCチェーンの動向

飲食業のFCといっても、その実態はファストフードのチェーンが約半分を占めています。ファストフードFCの売上は前年比98.9%の約2.1兆円になります。ファストフードといえば一番割合を占めているのはハンバーガーチェーンなのですが、最大手チェーンの不調が響いていて、ハーバーガーチェーンの前年比売上は91.5%の約6,000億円の売上となっています。ちなみに、この売上はわずか8つのチェーンで稼ぎ出していて、店舗数は5,439店舗です。売上を店舗数で割ると、1店舗で約1億円を稼ぎ出していることになります。

 

好調なのはカレー・牛丼のFCチェーン

カレー・牛丼の店舗数と売上は順調に増えています。店舗数は前年比106.6%の約4,400店舗、売上は約3,100億円です。カレーや牛丼のチェーンはたくさんありそうに感じますが、ハンバーガーチェーンの方が多いことが分かります。ちなみに、この数字はカレーだけでなく、カツ丼や天ぷらのチェーンも含まれています。

 

カフェチェーンも好調

食事だけでなく、カフェも好調です。コーヒーショップという分類では、前年比102.8%の5,541店舗、前年比109.2%の約3.3兆円の売上です。店舗数よりも売上の増加が大きく上回り、コーヒーショップ業態の好調が伺えます。コーヒーは第3の波と言われるサードウェーブの業態も入ってきていますし、余暇を静かに楽しむというライフスタイルが指示されるようにもなっています。そして、私のようなフリーランスにとっては出先で仕事ができる場所でもあります。カフェの需要が伸びているというのは必然のように感じます。

 

飲食業は初期投資の金額がかさみますし、流行廃りのサイクルも早いので難しい業態ですが、どのような業態が出てくるかが楽しみな業種でもあります。これからも魅力的なチェーンが出てくることを期待します。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。フランチャイズについては、本部づくりのサポート、本部に足りない機能面の組織作り、新規加盟をご検討の方に対して契約書の確認や事業計画の作成サポートを行っております。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

すっかり季節が変わって、ウールのコートが手放せなくなりました。秋から冬の季節の変わり目が苦手なので、風邪を引かないように気をつけています。