シルバー向けビジネスを考える

今度大阪でシルバービジネスのセミナーをしますので、その内容を考えながら思いました。シルバーといっても、高齢者は千差万別だなと。

健康寿命

平均寿命と健康寿命

厚生労働省の統計では、男性の平均寿命は80.21歳、女性の平均寿命は86.61歳です(2013年統計)。一方、健康寿命についても2010年の統計があります。健康寿命とは日常生活に制限のない期間という定義なのですが、男性は70.42年、女性は73.62年でしかありません。つまり、男性では10年近く、女性では13年ほど、健康問題を抱えながら過ごさなくてはなりません。

 

健康寿命が尽きた後

男性であれば70歳で健康寿命が尽きる計算になります。実際は個人差が大きく、80歳を過ぎても矍鑠とされている方もいますし、私の父のように65歳で介護の認定を受ける人もいます。

いよいよ誰かの助けが必要になれば、介護者として認定を受けて介護施設を使えますが、それまでの間は自助努力が求められます。介護になる前の高齢者の受け皿として一番考えやすいのは、寝たきりにならないように体を動かしておくこと、すなわちフィットネスクラブです。その他には頭を活性化させておくために、趣味のサークルなどが考えられます。

その他には、一人暮らしの方向けの便利なサービスなどに需要がありそうです。

 

平均寿命が延びるのは良いことなのでしょうが、健康じゃない状態で長生きしても仕方ありません。これからの高齢者向け市場としては、「健康づくり」「一人向け生活サポート」といったあたりがキーワードになるように感じました。

 

あとがき

文中にも書きましたが、私の父は体力が人並みにありましたし、酒もやりませんし、タバコは年を取ってからは吸わなくなりました。それでも、脳梗塞を患い、認知症の症状が出てきて、足がおぼつかなくなり、介護が必要になりました。平均寿命が80歳を超えたと言われても信じられない想いです。40代の今、充実した時間を過ごそうと思います。