イオンスタイル碑文谷の酒屋に行ってみた〜ネットショップにはない「選ぶ楽しみ」を演出

今月オープンしたのがイオンスタイル碑文谷です。酒屋の視察をしていて、このお店にも行ってみようと思いましたが、中々良いお店でした。


↑珍しいベルギービールとビールに合わせたグラスも販売されていました。
ドイツのオクトーバーフェスタのようです

イオンスタイル碑文谷

このお店の1Fは普通のスーパーなのですが、2階はお酒や冷凍食品、3階からは衣類や住まい用品、書籍、最上階の7階はレストランという作りになっています。昔のダイエー碑文谷店の時は1階の食品売り場はともかく、上のフロアはほとんど客がいなくて閑散としていたので痛々しいショッピングセンターでした。

もともとはダイエーの東京地域のフラッグシップといえる売り場で、場所柄芸能人が多いことで注目されていました。目黒駅から目黒通りで4キロほどで、駅でいうと東急東横線の学芸大学前が最寄りです(渋谷から4駅目)。

 

イオンの酒屋さん=イオンリカー

イオンはお酒専門の小売店としてイオンリカーという業態を首都圏で展開しています。その店は価格勝負ではなく、こだわりの品ぞろえがされています。ワインでいうと専門店のエノテカなどを意識しているように感じていましたが、通常のお店はそれほど広くもないので街中の酒屋さんとそれほど変わりがない作りです。

このお店の特徴としては、近隣の飲食店とのコラボで、イオンリカーで買ったお酒(ワインなど)は「持ち込み料」を払えば飲食店で飲むことができます。お店に置かれているワインは種類も限られますので、本当に好きな方にとっては良いと思います。

 

イートインコーナーの充実

この碑文谷店では、「碑文谷バル」という形で店内のワインを飲むことができるスペースがありました。自分が行ったのはお昼どきでしたので、ランチを食べながらワインをいただきました。お値段はサンドイッチ650円、ワイン300円の950円で、千円札でお釣りが来ました。

昼なので選べるワインは白と赤の2種類でしたが、夜になると種類も増えそうです。店内に展示されているワインの中には「バルで試飲できます」というPOPが付いているものもありました。

 

酒屋は酒を飲むことの意味付けによって、ネットと差別化を図る

今回、イオンスタイル碑文谷以外にも、恵比寿や中目黒の酒屋を視察しました。中目黒はプロショップという雰囲気で、日本酒に詳しくないと出入りできない雰囲気でしたが、恵比寿は駅ビルの中でもあり、敷居は低かったです。両方の店にも飲むためのスペースがあり、夜はバル気分を楽しむことができるお店でした。

お酒については、こだわりがなければネットで買えば配達してくれますし、配達専門の大手もあります。そのため、ビールならアサヒやサッポロなど、どこでも買えるビールではなく、ベルギービールが置いてあったり、地ビールが置いてあったりしました。日本酒やワインについては店主が選んでいるというセレクトショップという趣でした。どこでも買えるものではないことを強調し、お店で飲むこともできるようにすることで、「お酒を選ぶことが楽しい」と思える店づくりをしていたのが印象に残りました。

・「モノ売り」から「コト売り」に転換

・脱コモディティ

・選ぶ楽しさを演出する

こういった言葉が思い浮かぶ酒屋の視察でした。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

今回の視察では国産のロゼワインで甘口のものを、妻と飲むために買ってきました。お味は「桃の天然水」のようなほのかな甘口で、まさに妻の好みでした。自分は正直物足りないですが、喜んでもらえたので良かったです。