サービス業経営の鍵は、固定収入を確保すること

サービス業は様々なお困り事の解決を図る商売です。ただ、仕事を依頼する方にとっては、仕事の品質が分かりづらい面があります。そのため、仕事の内容を分かりやすく示すと共に、安定顧客を作ることが経営の安定につながります。

サービス業の特性

サービスは提供される商品が目に見えるものでなく、仕事の品質が相手によって大きく異なってきます。マッサージは提供する人によって上手い下手がありますし、何かの先生でも分かりやすい、分かりにくいといった評価が分かれます。

そのため、サービス業は小売店や飲食店と比較して、顧客の獲得が難しいという特性があります。

 

リピート客を作る

自分はコンサルタント業ですが、経営の安定に寄与する仕組みが2つあります。1つは固定収入を得られる組織での仕事、もう1つは顧問収入です。その他、コンサルタント業では一般的でないですが、回数券というやり方で固定収入を確保するやり方もあります。

 

固定収入①公的機関での仕事

自分は商工会議所のコーディネーター業務をしていまして、週2回お仕事をさせていただています。その2回の仕事で収入は安定しますし、自分だけで仕事していては得られない経験をさせていただけます。その仕事を通じて、収入の安定と様々な経験をさせていただき、自分にとっては大変ありがたいお仕事です。

固定収入を得るという点は民間企業の役員に就任することでも可能です。

 

固定収入②顧問収入

コンサルティングは1回の指導だけでは目的を達成することができません。通常は目的を決めてから、それを定期的に指導していきますので、半年から一年くらいはかかります。顧問として定期的に訪問指導させていただくことで、じっくりとご指導できますし、毎月決まった収入が入ってくるようになります。

 

固定収入③回数券

回数券はエステや英会話などに多い、料金の取り方です。肩こりや腰痛など、それらの症状を緩和するにはある程度の回数が必要であり、途中で通院を中断しないように前もって料金を収受します。マッサージ等は月額の顧問契約などの考え方が受け入れられていない部分もあり、まとまった回数で最初に料金をいただいている事業者が多いです。

 

肝心なのは、質の高いサービスを提供すること

このようにお金の取り方は様々ですが、基本は質の高いサービスを提供することです。それができないと、顧問契約打ち切り、回数券の払い戻しなどが要求されます。期待を上回るサービスを提供できていれば、途中打ち切りになりません。

かつて自分も3か月で顧問契約を打ち切られたことがありました。その時は、全体計画などを作らず、経営者の相談役というあいまいなポジションと業務だったので、「期待と違う」という評価になりました。

 

サービス業の立ち上げには、品質の良いサービス、必要とされているサービスの提供はもちろんですが、どのように売上を確保するかも重要になります。スポット利用だけでなく、固定的な売上確保がサービス業の事業立ち上げに不可欠ですので、良いサービスを提供するだけでなく、どのように売上を確保するかについても十分な設計が必要です。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい

・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい

・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。

 

あとがき

良いサービスの提供には、それに見合った売上確保が不可欠です。仕事にフォーカスして考える経営者が多いのですが、どうやって安定的に売上を確保するかが事業継続に不可欠です。