最初から完成品にしない戦略〜ソニー、ブルーレイディスクBDZ-ZW1000

最初は不良品でないかという位の製品が2回のバージョンアップで使いやすくなりました。

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最初から作り込まない、というやり方

提案書を作成するとき、「最初から作り込まないで、最初は骨格が分かるように、その次は8割の完成度で内容をチェックする」という経験はありませんか?より良いものを作るため、作り込む前の段階で多くの人がチェックを入れることで、より完成度の高い提案書を作成することができます。

自分はサラリーマン時代に提案営業をしているとき、本部で企画をしているときにパワーポイントは細かく作り込む前に誰かに意見をもらっていました。

 

ソニーのブルーレイディスク

ソニーのブルーレイディスク製品群はこの4月に大きなモデルチェンジがありました。録画した番組の一覧や番組表の表示の仕方を、よりユーザーが使いやすいように一新したようです。

自分は、テレビの無い部屋からもタブレット端末を使って視聴できることが魅力で、この機種が出て直ぐに購入しました。

 

ネット上の酷評と実際のところ

ただ、この製品は販売されて直ぐに「価格コム」のレビューが荒れていました。録画一覧を表示するのに1分近くかかり、録画予約をするにも1分近くかかるということでした。

そんなことはないだろと思って購入したら、全くその通りでした。タブレット端末の専用アプリを使うと、1週間先までサクサク録画予約できますし、リモートで視聴できるのですが、本体での操作は全くダメでした。

録画リストの表示に1分かかり、その後も録画番組を選択しますので、視聴するまでに2分くらいかかるという代物でした。

 

購入後のアップデート

番組表や録画リストの表示という基本的な操作に致命的なバグがあるようでしたが、この機器はインターネットに接続されています。そのため、2回にわたって「本体アップデート」が自動で行われ、操作が劇的に良くなりました。購入当初はもたつきが目立ってましたが、それほど違和感なく使えるようになりました。

もっとも、出先にいるときにアップデートがあった為に、帰宅するまでの3日間、タブレットからの操作が全くできなくなるということがありましたが。

 

スピード重視の戦略

製品(ハード)は試作品を作って、試作品のテストを重ねて完成品として販売するのが通常です。ただ、ソフトウェアでは段々とバージョンアップを重ねていくというやり方もあります。

今回は、完成品が期待されているハードの製品が、ソフトウェアの不具合を段々と直していくというやり方を取ったため、自分を含めて購入した人が混乱しました。ただ、番組表表示などのバグがなくなるまで、製品販売から概ね1か月かかりましたが、今では不具合はありません。

 

ソニーがどうしてこのようなやり方で新製品を出したのかについては、GWに市場に出したいというスピード優先という戦略だったのではないかと思われます。実際、自分もGWに使いたくて購入しています。

インターネットを使うと、とりあえず何かを出して、後からやり直しが効くという利点があります。まずは何かを小さく初めて見るというソフトウェアの戦略がハードに導入された事例を紹介しました。

ビジネスも、計画を立てて細かく見直してチューニングしていくことが重要です。創業計画、新事業計画、経営改善計画、それぞれお手伝いいたします。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

EURO2016、なかなかLIVEで見られないので、良さそうな試合を録画して、1.3倍速で流して視聴しています。そうすると、90分の試合を70分で見ることができます。