経営者はハリル型より西野型の方が概ね良いのでは? 、サッカー監督にみるリーダー像

いよいよ明日からサッカーワールドカップが始まります。日本代表の活躍だけでなく、1990年のワールドカップから楽しく観戦していますので、今回も毎日楽しくテレビ観戦しています。

↑代表でなくFC東京です

日本代表と監督

日本代表の監督には大きく2つの分類があります。

・日本人監督

・外国人監督

海外チームの戦術トレンドを押さえていたり、海外とのマッチメークなどの面を考えると、外国人監督の方が優れていると思います。前回のザッケローニ監督やずっと前のジーコ監督の時は世界的な名将ということもあって、海外の代表チームと積極的にマッチメークして試合をしていました。解任されたハリルホジッチ監督もマッチメークという意味では直前にスイスとの練習試合を組んでくれました。そして、日本では意識されていなかったデュエル(1対1の争いに勝つ)という概念や体脂肪率への意識を植え付けてくれました。

 

外国人監督の成功例

前述のジーコ監督やザッケローニ監督は「強い」チームを作ってくれました。ジーコ監督の時は最強世代と言われたメンバーが揃い、ザッケローニ監督の時は代表戦はほとんど負けがなかったように記憶しています。ただ、両監督ともワールドカップの予選を突破できませんでした。

逆に、マスコミに散々たたかれ、「この試合に負けたら解任」という報道が何回かされたトゥルシエ監督の時に予選を突破できました。この時は地元での試合ではありましたが、予選は危なげなかったです。

 

今回の代表チーム、調整プロセス

通常、ワールドカップの1か月前くらいに代表メンバーが固まると、どういうサッカーを目指すのかはおのずと見えてきます。唯一、ビジョンが見えなかったのは2010年の岡田監督のときでしたが、直前にメンバーを入れ替えて「0トップ」という戦い方は見えていました。

今回は未だにレギュラーが固まっていないポジションがいくつかあり、そもそもフォーメーションもはっきりしていません。ただ、選手の表情が明るいのは救いです。

 

ハリルホジッチ監督解任はやむなし

解任されたハリルホジッチ監督は前回率いた代表チームを予選突破させた実績がありますし、代表監督として適任と感じていましたが、直前解雇に対しても「やむなし」という反応だったと感じています。その原因は「戦い方が分からず、直前になっても先の見えない負け方」をしていたからでしょう。少なくとも、昨年末に韓国相手に日本国内でワンサイドゲーム(1-4)で負け、今後どのようにチームを立て直すのか説明が無かったことが監督の能力を疑うきっかけになりました。そして3月に海外遠征で内容のない試合で連敗したことで「とりあえず解任する」という流れになっています。中にはサッカー協会の見識を疑う声もありましたが、あれだけきっかけが見えない試合をされてしまっては仕方ないです。

 

西野監督もビジョンは見えないが、説明する姿勢はある

ワールドカップ本番まで2か月というタイミングで急遽指揮を執ることになった西野監督からは今のところビジョンは見えてきません。ただ、選手が明るくなり、最適解を探しながら指揮を執っていることは伝わってきます。そして、記者会見で質問者を翻弄していた前監督とは異なり、説明責任を果たそうという姿勢は伝わってきます(回答内容は良く分からないですが・・・)。

前監督の時は、監督から伝わってこないことをマスコミが選手に情報を求め、一部選手が大きく批判されていました。西野監督は回答できる範囲でマスコミ対応していますので、選手ではなく、監督も批判されるようになってきました。ただ、説明責任を果たし、今後どのようにチームを引っ張っていくのかがおぼろげに伝わっては来ますので、選手を責める声は落ち着いて来ました。

 

経営者は考えを周囲に示すことが重要

サッカー代表監督について思うところを述べましたが、経営者も社員を束ねて戦力化していくという点では代表監督と同じです。たとえ、世界的な評価を得ている経営者であっても、従業員に嫌われてしまっては成果につなげることはできません。

優れた戦略と具体的な戦術を持っていても、従業員がその通りに動かなかったら、本来の力を超えたパフォーマンスは発揮できません。従業員としっかりコミュニケーションを取って、目指すところを伝えることで、従業員が一丸となって期待を上回る成果を挙げることが期待できます。

その点、経営者は職人であってはダメで、ビジョンをえがき、ビジョン実現に向けて従業員のモチベーションを上げていく人の方が良さそうです。世界的な名声ではハリルホジッチ監督と西野監督では勝負になりませんが、今回の日本代表チームにとっては西野監督の方が良いのでは無いかと感じます。

 

会社経営には壮大なビジョンを描くことも必要ですが、従業員とのコミュニケーションも重要です。ビジョンや目標、今後の具体的なプラン作成についてはお手伝いできますので、会社内の右腕とは違った視点でご支援できると思います。

今後会社の発展をお考えで、決め手が無いと感じておられるようでしたら、お手伝いさせていただきますので、お問い合わせください。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

特に得意なのはサービス業、リサイクルビジネスです。

このブログは情報発信のために平日はほぼ毎日書いています。

 

あとがき

今回のワールドカップ、強豪国が苦戦しているようです。仮にも国を代表するチームの対抗戦ですので、どこも実力以上の所で闘っているように感じます。明日は日本代表チームの初陣、精一杯頑張ってほしいです。