FCフェアのセミナーでシルバービジネスを語る

フランチャイズ&独立・開業フェアのセミナーに呼ばれて、シルバービジネスとフランチャイズについて講演してきました。シルバービジネスについては、以前にも別のセミナーでお話をしたことがありましたし、介護系の事業者をサポートしていたこともありましたので割と強い分野です。

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シルバービジネスの範囲

シルバービジネスというと、介護やアクティブシニア、富裕層向けビジネスというキーワードを連想されるかもしれません。しかし、実際にはそれは目立っている部分でしかなく、高齢者と言っても多様です。

私の父は64歳で脳梗塞を患って、後遺症が残って介護が必要になり、67歳で亡くなりました。また、60歳で定年を迎えた後に体調が優れなくて、アクティブな行動が取れなくなる方もいます。高齢者と言っても人それぞれです。

 

シルバービジネスの分類

大きく分類すると、介護保険や健康保険によって賄われているサービスと、それ以外のサービスという分類ができます。そして、介護保険や健康保険は既に財源が無い状態に陥っていますので、今後は保険外のサービスが主流になるでしょう。

どのようなサービスがあるかについて列挙すると、配食サービス、リフォーム、見守り、家事代行、フィットネス、レジャー、ヘルスケア等になります。また、元気な高齢者を含むと、カラオケ等のレジャー、スポーツ、飲食店なども入ってくるでしょう。

 

介護分野のフランチャイズ動向

今年の4月に介護保険制度の改正がありました。それによって、介護度の低い方に対して、デイサービスや訪問介護については介護予防の対象外という判断がなされました。それによって、最近伸びてきていたリハビリ型のデイサービスフランチャイズについては影響が大きいです。

その他、古民家を活用した形が多い、小規模のデイサービスについても、これまでは都道府県が介護保険制度の趣旨に従って認可していました。それが市区町村の独自サービスとして移行しますので、地域の施設数を絞り込む「総量規制」が取られる地域が出てくるようになります。

最近はデイサービスを中心に様々なフランチャイズが出てきていましたが、今後は既存のフランチャイズ本部はともかくとして、後発のフランチャイズ本部が出てくるという動きは薄れてきそうです。

 

介護以外のシルバー分野フランチャイズ

これから伸びるだろうなと感じているのは、高齢者をターゲットにした、食に関連するビジネスです。衣食住といいますが、着るものと住宅についてはそれほど支出のサイクルが頻繁ではありません。住宅はせいぜい3年サイクルくらいですし、着るものについても季節のサイクルです。しかし、食べるものについては毎日必要になりますので、買い物のペースも頻繁です。

また、配食などの日々のお困りごとだけでなく、友人や仲間との会食など、人が集まるときには「食」が付いて回ります。

買い物難民対策や、コミュニティカフェやレストランなど、高齢者に関連する課題の解決が求められている分野でもありますので、これからも新しい分野のサービスが出てくるのだろうなと考えております。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

今日で年内のフランチャイズ関連のセミナーは終了です。今年は大阪に2回呼ばれて、札幌にも行きました。来年は更に回数を増やしていきたいと考えています。