会社の経費とその根拠〜舛添都知事、第三者調査の会見を見て

マスコミを騒がせている都知事の記者会見を生で見ることができました。弁護士が逆ギレするなど、およそ説明になっていない会見でしたが、経費について考えるところがありました。

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経費とは

大辞林で経費の定義を調べると、「ある事を行うのに必要な費用」とあります。都知事であれば政治、自分のように会社経営であれば、会社経営に必要な費用のことです。

くれよんしんちゃんの漫画が経費かと言われると、経費でないように感じますが、都知事にとっては政治活動に必要だと考えたのでしょう。

 

フリーのコンサルタントの費用

人件費

自分の場合はコンサルタント業で、一人でもできる仕事ですが、本来のコンサルタントや調査・執筆の仕事、研修の仕事と行うにあたって、一人だと効率が悪いので、一部を手伝ってもらっています。

接待交際費

仕事は自分で取ることもありますが、周囲に助けられることも多いです。周囲との情報交換も欠かせません。

新聞図書費、通信費

情報も欠かせませんし、周囲との連絡も欠かせません。

地代家賃、備品、消耗品費

仕事をするスペースも必要ですし、仕事の道具も必要です。

交通費

仕事の場所まで行くことが求められますので、移動の費用は交通費です。自分の場合は自転車で動くことも多いので、自転車の購入も費用です。

 

他にも細かい費用がありますが、ざっとこんな感じです。

 

費用の基準

費用として計上するかどうかは、仕事に必要かどうかです。したがって、書道をするのにチャイナ服が必要だと言われても、それは要らないでしょう。ユニクロでも着ていれば良いし、そもそも、洋服は経費になるモノではありません。

自分の場合、「それは経費なの?」と聞かれて、理由をすぐに説明できるものを経費にしています。少なくとも、第三者に調べてもらうものではなく、費用を使った自分自身に説明責任があります。

中小企業診断士の仲間や先輩方と宿泊旅行に行った際には「交際費」にしていますが、親睦を図ることで今後の仕事に役立ちます。それは家族旅行とは違います。

 

昨日の会見を見て、こんな事を考えました。
法律の解釈ではなく、必要かどうかが問われます。都知事は、舛添事務所のスタッフが同じお金の使い方をしたらどう対応するのかを考えた方が良いでしょう。経費で漫画を買うと言ったら、「それは経費でない」という判断するのが通常だし、どうしても購入するなら、申請書くらいは書かせるはずです。
もっとも、都知事は公金にたかるだけたかろうという感覚をお持ちのようですので、モラルを責め立てても意味がないと思いますが。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

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難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

今日お会いした専門家の先生は、これから飲食店の領収書なら家族で食べても経費になるのではないかと憤っていました。これから「舛添ルール」というかモラルハザードが気になります。