経営資源といえば「ヒト、モノ、カネ」と言われてきました。ただ、経営の相談を受けていると、最初にカネが来て、その次にヒトが来ます。一方、モノの優先順位はかなり低いのではないかと感じています。
経営資源について
企業が成長するには、お金や固定資産、人材が必要であり、それらが無いと成長が困難であるという考え方があります。最近はヒト、モノ、カネの次に情報が来るとも言われています。
ただ、最近は持たざる経営というか、外部と連携する経営という考え方の方が変化の激しい環境に適合しているように感じます。
それでもカネは重要
カネが無くても周囲から助けてもらえるという考え方もありますが、会社を経営するには先ずはカネではないかと思います。個人同士のつながりであれば「善意」という考え方もありますが、ビジネスで善意を期待するべきではありません。初期に助けてくれる人がいたとしても、基本的には自ら資金調達を行ってお金を生み出していく必要があります。
ただ、カネに関してはクラウドファンディングなどの直接金融も出てきていますので、調達手段が多様化しているようには感じます。
モノの重要性は下がっている
モノについては、製品や設備を指しているようです。ただ、変化が激しい中では製品自体をどんどんブラッシュアップする必要がありますし、設備についても無用の長物になってしまう危険性があります。また、モノは買わずに借りて済ませることもできるし、モノを持っている事業者と提携すれば済みます(M&Aもありえます)。
企業経営に不可欠な資金力、先々の手元現金を考えながら経営することが非常に重要になりますので、成長戦略を考えている経営者は、融資や補助金獲得ということにアンテナを張って情報収集することをお勧めします。
◆自己紹介
私、山下哲博はサービス業や流通業の小規模事業者向けのビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・フランチャイズを中心とした創業
→本部選びや創業時の計画、創業時の融資獲得
・フランチャイズ化とのれん分け
→多店舗展開、店舗の収益力向上
・補助金や融資などの経営計画づくり
→認定支援機関として、補助金の計画作成や日本政策金融公庫と連携した
融資サポート
これまで経験してきたことを元に、難しいことを分かりやすく、経営者のこれからの道筋が明確になるよう、サポートさせていただきます。
あとがき
明日は東京商工会議所の練馬支部で「事業計画(持続化補助金)」のセミナーです。無料ですので、興味があればどうぞといいたいのですが、既に締め切られたようです。同じようなセミナーをする機会がありましたら、改めてご案内します。