補助金獲得は資金繰りの解決策にはならない

自民党政権に戻ってから、中小企業支援が手厚くなりました。製造業だとものづくり補助金があり、小規模事業者だと小規模事業者持続化補助金の制度があり、割と活用しやすい内容です。ただ、補助金獲得が資金繰り解決にはなりませんので、記してみます。

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補助金の入金タイミング

補助金の大原則は、先に事業を行うということです。事業者の負担で何か取組を行い、その取組の3分の2とか半分が補助金として後からいたただく形になります。したがって、手元に余裕資金があり、新しい取組に投資することが求められます。

 

補助金の目的と内容

人件費や家賃など、経常的に支出しているものについては、補助金の対象になることはありません。補助金の内容や目的にもよりますが、ものづくり補助金であれば、「国内外のニーズに対応したサービスやものづくりの新事業を創出する」ことが補助金の目的です。

新事業を手がけるにはお金も人手もかかりますので、補助金という形で税金からサポートしましょうというのが本来の趣旨です。補助金が欲しいが為に、新しいことをやるように見せかけた申請書を作成しようとする事業者もありますが、本来の姿ではありません。

 

資金確保を考えるなら事業計画の策定を

緊急の資金を要するのであれば、補助金ではなく、銀行からの借入や周りからの借入を考えるべきでしょう。ただ、理由もなくお金を借りようとしても、貸してくれる相手は少ないです。何のためにお金を借りて、将来的に事業がどうなるのかを示さないと、お金を出す相手は回収できるか見通しが立ちません。

高金利を取るところは、お金が戻ってこないリスクを含んで高金利を設定していますが、理由さえあれば金融機関から通常の金利で借りることができます。

是非、専門家に依頼して、今後の事業計画を策定して、金融機関に説明の上で「セーフティ貸付」などの項目でお金を調達すべきです。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

この3日間、義父のハイブリッドカーを借りて都内を動き回っていました。距離にして約300キロ、普段乗っている2ドアの車だとハイオクで50リッターくらい消費しますが、今回はレギュラーガソリン15リッター弱で済んでしまいました。新しいプリウスに興味がわいてきました。