二輪販売店のビジネスモデル⑤収支改善を一歩ずつ

この夏場は二輪販売店の経営計画作成をお手伝いさせていただきました。二輪販売店は大変厳しい業界ですが、元気にやっている店舗もあります。街中の店舗の活性化について考えてみます。

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儲からなきゃ始まらない

道徳無き経済は罪悪であり、経済無き道徳は寝言である。

これ、二宮尊徳の言葉です。会社経営であれ、非営利のNPO法人の運営であれ、収益を出さないと組織は続きません。どんなにお客様に喜ばれるお店であっても、利益を出すことが重要です。

 

固定費用の見直しをする

臨時の支出については、不要不急のものを買わないようにすれば大きな問題はないのですが、毎月決まって支払う費用の中に無駄なものがないかどうか、確認が必要です。

例えば、契約している駐車場の中に、「無くても済む」ものがないでしょうか?以前は必要だったけど、売上が下がってきている中では無くても済む支出があるかもしれません。見直しをしてみましょう。

 

収入源を探してみる

二輪販売店は車両を仕入れて販売するショップなのですが、固定概念にとらわれず、他のサービスや商材を探してみると案外できそうなものがあるかもしれません。

例えば、二輪車の預かりだったり、車庫だったりというのは、余分なスペースがあれば取組可能です。相手は一般のお客様かもしれませんし、同業者との提携になるのかもしれません。

 

二輪販売店は元々はメーカーの系列店として新車を販売していれば、十分な利益を得ることができていたはずですが、二輪市場が縮小していく過程で、新車販売だけでは儲けがでない構造になってしまいました。

そのような状況の中で、これまでと同じ商売をしていても先行きは明るくありません。どうすれば今後も存続していけるだけの利益を確保できるかという点から逆算して、売り物を考えたり管理を徹底することで、新たな光が見えてくるかもしれません。5回にわたって書きましたが、参考になれば幸いです。

 

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私、山下哲博は資金調達サポートとフランチャイズを専門分野とする小規模事業者のビジネスサポーターです。企業の成長戦略をサポートすることで、地域にビジネスの芽が定着できるようお手伝いしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

二輪販売店の現状は明るいものでは無いのですが、フットワークの軽さという点でオートバイは便利な乗り物だと思います。今後、自動運転が広がっていくと思いますので、パーソナルモビリティという形でピザバイクのような三輪車が広がっていくのではないかと考えています。