介護系フランチャイズの考察②介護保険が変わった点

介護系のフランチャイズについては6月のセミナーでお話しました。その時の内容を少し書いてみます。

介護保険改正

 

2015年介護保険改正

介護ビジネスの特徴は、利用者の負担が1割で済み、残り9割が介護保険によって賄われている点です。したがって、介護保険制度が変わってしまうと、ビジネスが根本から変わってしまうのです。もちろん、介護ビジネスが出来なくなるほどの変革ではありませんが、介護保険制度の財源を確保するのが大変になってきていますので、介護ビジネスの報酬金額は抑えられてしまっています。

介護ビジネスのうち、フランチャイズに多い形態はデイサービスなのですが、デイサービスについては、要支援1・2の割と介護度の軽い層をターゲットにした「リハビリ型」の施設が最近は増えていました。保険制度が変わったことで、要支援1・2の方は通所介護については予防給付の対象外になります。

 

介護保険改正の今後の影響は?

このように、要支援1・2の方が介護保険対象外になりますので、リハビリというよりは、自力で動くのが困難な介護度の高い人の割合が多くなります。そのため、リハビリ型のデイサービスFCを検討していた方は、介護度の高い人の割合が増えるでしょうから、施設のオペレーションがこれまでと変わってくることを考慮する必要があります。質問してみて、真摯に応えてくれない本部でしたら、加盟するのを十分に検討した方が良いでしょう。

ただ、介護以外の他のビジネスでも事業の環境変化は起こりえます。影響がないわけではありませんが、それほど神経質になることもないでしょう。ポイントになるのは、介護事業については保険制度が変わって、収支計画をより慎重に行う必要が出てきたということです。

 

もし、介護系のフランチャイズを検討していて、いろいろと迷っている方については、セカンドオピニオンという形で助言することができますので、ご連絡ください。

あとがき
昨日・一昨日と炎天下の中フィールドワークに出ていて、ヘロヘロになってしまいました。冬に寒いのも嫌ですが、夏の暑さはこたえますね。昨日はブログを更新する気力がありませんでした(汗)