インターネットとフランチャイズ本部の関係

フランチャイズは店舗ビジネスです。店舗を構えて、その商圏の中からお客様が来店されて、商品をお買い上げになって売上になります。ユーザーがインターネットを利用して買い物するようになると、フランチャイズ店舗はどうなるのでしょうか?ということを書いて見ます。

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インターネットがフランチャイズ店舗の売り上げを奪う?

ユーザーがインターネットで商品を買ってしまい、店舗との関連がない場合は、フランチャイズ店舗にとっては「本部に売上を取られる」形になってしまいます。したがって、本部がネット販売に力を入れれば入れるほど、フランチャイズ店舗にはしわ寄せが来てしまい、売上を取られてしまうということになるでしょう。

逆に、注文はネットで、受け取りが店舗というパターンであれば、売上は店舗に付くことになります。

 

出張サービスは本部とFCのどちらに売上が付くのか?

私が以前見ていたリサイクルのフランチャイズ本部ではインターネットや電話からの出張サービスを行っていました。この出張サービスですが、お金になる案件もあればお金にならない案件もありました。他の会社との見積もり合戦になることもあります。

店舗にはお客様が来てくれるから手間がかからないのですが、出張だとわざわざ行かなくてはなりません。地域を限定していればお断りすることができるのですが、全国対応だと離島などを除いては原則対応になります。片道1時間かけて出かけていって、空振りしてしまうと店舗に対して負担が大きいので、出張は本部が対応することになっていました。

本部が出張対応についてインターネット上で広告をすればするほど、加盟店との関係が悪化して、ぎくしゃくしていました。しかし、実際には案件化するのに手間が掛かること多かったので、加盟店に出張の案件を回して欲しいという意見にはなりませんでした。

 

今や、モノの購買に対しては事前にインターネットで内容を確認するのが一般的です。そのため、インターネット上で情報提供だけでなく手続きまでしてもらおうというのも当然の流れです。携帯電話なども、人気機種についてはインターネットで予約をして、最寄りの店舗で受け取りというやり方が主流です。

ますます便利になるインターネットですが、フランチャイズ店舗を運営する方にとっては脅威になる場面があります。できれば、フランチャイズに加盟する前にそこまで考えて検討する方が良いですね。

 

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私、山下哲博は調査とフランチャイズを専門分野とする、小規模事業者のビジネスサポーターです。創業やフランチャイズを含む多店舗展開、店舗の売上向上など、サポートしています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

昨日、ポルトガル料理を食べに行ってきました。洋食と言うより和食に近い味わいで、どれもこれも美味しかったです。お米と魚がベースなので、お腹にもやさしく、今度は妻と行こうと思いました。