FC加盟のステップ④フランチャイズオーナーに会ってみる

フランチャイズに加盟を検討する際、是非やった方が良いことがあります。フランチャイズに加盟して、実際に店舗を運営しているオーナーに会って話を聞いてみることです。

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店舗を紹介してもらう

本部に店舗の紹介をお願いすると、繁盛している直営店、上手くいっているFC加盟店を紹介してくれることが多いです。やはり、売上を順調に上げている店舗と本部は直営、加盟店とも関係が良好になるので、本部から店長を紹介しやすくなるのです。逆に、不振店と本部は関係があまり良くないので、本部はわざわざ紹介しません。

どこが不振店かは外部からでは分かりませんが、本部が紹介しない店にも足を運んでみて、店舗の実際を見ておいた方が良いです。フランチャイズ展開しているということは、その業態の勝ちパターンがあり、勝ちパターンにはまると順調に集客することができますが、本部からの指導が功を奏さない店舗を見ておくと、自分が出店しようとする店舗が勝ちパターンにはまるかどうかを検討することができます。

 

加盟店オーナーにお会いしてみる

私が個人的にお勧めしているのは、加盟店のオーナーに会って話をすることです。どの店舗がフランチャイズか分からないので難易度は高いですが、可能な限り挑戦してみることをお勧めします。何とか探し出して連絡を取って、粘り強くアプローチすればアポイントは取れるでしょう。お菓子でも持って、相手の時間のある時に訪問しましょう。

直営店の店長だと、お金の心配はしなくて良いし、従業員は本部が採用して、十分なスタッフを与えられます。加盟店のオーナーだと、常にお金の心配をして、従業員が入ってこなかったら、自らが店舗スタッフの代わりになるしかありません。また、従業員の中から次の店長を育成していかないと将来の増店もできません。この辺りは、経営者から直に話を聞くのが最も参考になります。本部の指導員(SV)は店長として優秀であっても、実のところはサラリーマンでしかありません。人やお金に関する悩みは加盟店オーナーほどではなく、具体的なソリューションはありません。

フランチャイズに加盟して一番難しいのは「経営者になること」です。その部分は本部のSVが指導することはできません。サラリーマンとして優秀なマネージャーであっても、会社経営をしたことが無いからです。資金繰りの苦労や従業員を抱える苦労については、経営者と従業員では全く重みが違います。

また、フランチャイズ加盟店のオーナーにもお話する機会を作れたら生の声を聞いてみてください。万が一、不平めいた発言があれば、将来的に起こりうるリスクとして把握することができます。

 

自分で事業を始めるのであれば、ヒントになりそうなところに話を聞きに行くのは当然のことです。フランチャイズに加盟するとなると安心してしまう方が多いのですが、自分で事業を始めることに代わりはありません。本部の指導に頼ってしまわずに、自分の眼で現場を見たり、先輩オーナーに話を聞いてみてください。

 

あとがき
自分が会社員時代を思い返すと、フランチャイズオーナーは一括りにできないくらい、意識の差がありました。フランチャイズではあっても、自分の事業として懸命に取り組んでいる事業者と、本部の悪口ばっかり言ってぶらさがっているオーナーです。もちろん、結果はオーナーの熱意に比例していました。