FC基礎知識①フランチャイズ加盟による権利と義務

本日、大阪でフランチャイズフェアのセミナーに登壇しました。セミナーのテーマは「フランチャイズの基礎知識と成功のポイント」でして、何回かに渡ってセミナーの内容を開示させていただきます。

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フランチャイズの基礎知識

フランチャイズは、お金さえ出せば、未経験の業界であっても簡単に開業することができます。そのため、「良いフランチャイズに加盟すれば儲けることができる」と短絡的に考える人が多いです。そして、トラブルになってから相談される方、泣き寝入りする方がいます。

こういった方は、フランチャイズの大原則というか、基礎知識が無いからともいえ、フランチャイズの仕組を勉強しておいた方が良いでしょう。

 

フランチャイズ加盟で発生する権利と義務

フランチャイズは権利と義務の関係です。加盟することで営業権を得ることでき、商売のノウハウを教えてもらえますが、その一方で義務もあります。

 

権利

・チェーンの名称を使える

・ノウハウを分けてもらえる

・継続的な経営指導(SV)を受けられる

 

義務

・加盟金、ロイヤルティを支払わなくてはならない

・自分で資金を投じて、チェーンの一員として店舗(拠点)を開設しなくてはならない

・契約書に書かれている内容に拘束される

 

フランチャイズで得られる権利について

ここで問題になるのは「ノウハウ」です。中には、それほどノウハウもなく、フランチャイズ加盟店に事業をやってもらって、そこで出てくる問題点に対処することでノウハウを収集していく本部もあったりします。

また、継続的な指導も問題になります。SVと言われる人はいるものの、オーナーと世間話して帰ってしまうようなSVもいるという批判も少なくありません。

セブンイレブンがフィールドカウンセラー(SVと同義)の育成に力を入れているのは有名ですが、SVの技量は残念ながら多少のバラツキは出てしまいます。ですので、過度にSVに依存するのは危険です。

 

フランチャイズ加盟に伴う義務について

ここでは、対価の支払いが一番の負担になるでしょう。商売を立ち上げるときには対価を支払って当然と思っていても、契約期間はロイヤルティを支払わなくてはならず、段々と負担になっていくでしょう。

また、運営にあたっては本部の指示に従わなくてはならないという点も、経営に慣れてくると足かせに思うかもしれません。今だとSNSを使ったりすれば情報発信をしていくことが可能ですが、フランチャイズでは本部の考えているイメージと加盟店の作るホームページやブログの内容が乖離する可能性があるので、インターネットを使った情報発信を禁ずるのが一般的です。

 

フランチャイズ加盟のメリット

自社だけで商売をやっていると対応にも限度がありますが、本部の指導で乗り切れることもあります。例えば、牛肉を輸入出来なくなったときに、吉野家では代替メニューを迅速に開発して、窮地を脱することができました。

このような対応が可能な点はフランチャイズ加盟のメリットです。フランチャイズに加盟すれば、商品開発やプロモーションといった点は本部がしっかりやってくれます(中にはやらない本部もありますが・・・)。

 

フランチャイズ創業について必要な基礎知識、何回かに分けて書こうと思います。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

大阪の喫茶店で「やきそば」を頼んだら、ボリュームたっぷりな焼きそばに加えてライスが付いてきました。炭水化物コンボ、大阪だなと感じました。