FC基礎知識②フランチャイズ起業の手順

先日、大阪でフランチャイズフェアのセミナーに登壇しました。セミナーのテーマは「フランチャイズの基礎知識と成功のポイント」でして、何回かに渡ってセミナーの内容を開示させていただきます。

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起業の手順

通常、創業の相談を受けたときには、「何をすれば儲かる」という論点で進めることはありません。

まずは、本人の「棚卸し」をして、その人のキャリアや経験と創業内容の関連性を確認していきます。というのは、未経験の業種でいきなり開業することには現実性がないからです。

 

「棚卸し」の切り口

自分は、「できること、やりたいこと、役に立つこと」という言い方をします。

できること:それまでの経験で分かっている業界、業務内容を聞き出します

やりたいこと:わざわざリスクを取ってまでやりたいことを明確にします

役に立つこと:起業してあやしげなことをするのであれば、それ以上の支援はできません。職業に優劣はなく、一般的に?が付く業界もありますが、周りをだますようなことであれば手を引きます。

 

フランチャイズ創業の手順

自分自身の棚卸しは同じなのですが、未経験の業種も有りになります。ただし、開業後に既存プレーヤーとの争いになることはお伝えします。フランチャイズだと本部の支援とノウハウ提供がありますので、開業するところまではたどり着けますが、店舗を出して既存プレーヤーに勝てる保証はありません。

従って、棚卸しの次は、業界の調査、特定本部の絞り込みになります。

 

業界のことは徹底的に調べる

フランチャイズの場合、業界のリサーチを十分に行わないで開業する人がいます。通常は自分の詳しい業界で開業するので問題が無いのですが、未経験の業種でも開業できるので、無計画な方が出てきます。

どの業界も良いことばかりではありません。有望な市場であれば、とっくに多くのプレーヤーが参入しています。放置されているには理由があるのです。その理由が明確になってから開業するべきでしょう。

それは、フランチャイズ本部の言うことだけ聞いていてはダメで、自分で調べて仮説を描いた上で、フランチャイズ本部に聞くなり、業界に精通した人に聞くなりするべきです。

 

フランチャイズは未経験でも開業できますが、成功を約束しているものではありません。慎重に手順を踏んでから創業に踏み出すべきです。

 

この後もフランチャイズ創業について必要な基礎知識、何回かに分けて書こうと思います。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

昨日は大阪空港からの最終便が急遽欠航。最終の新幹線まであと1時間ですというアナウンスでみんなパニック。何とかタクシーに乗れて最終の1本前に乗れました。交通機関が急に動かなくなると慌てますね。