先日、大阪でフランチャイズフェアのセミナーに登壇しました。セミナーのテーマは「フランチャイズの基礎知識と成功のポイント」でして、何回かに渡ってセミナーの内容を開示させていただきます。
起業の手順
通常、創業の相談を受けたときには、「何をすれば儲かる」という論点で進めることはありません。
まずは、本人の「棚卸し」をして、その人のキャリアや経験と創業内容の関連性を確認していきます。というのは、未経験の業種でいきなり開業することには現実性がないからです。
「棚卸し」の切り口
自分は、「できること、やりたいこと、役に立つこと」という言い方をします。
できること:それまでの経験で分かっている業界、業務内容を聞き出します
やりたいこと:わざわざリスクを取ってまでやりたいことを明確にします
役に立つこと:起業してあやしげなことをするのであれば、それ以上の支援はできません。職業に優劣はなく、一般的に?が付く業界もありますが、周りをだますようなことであれば手を引きます。
フランチャイズ創業の手順
自分自身の棚卸しは同じなのですが、未経験の業種も有りになります。ただし、開業後に既存プレーヤーとの争いになることはお伝えします。フランチャイズだと本部の支援とノウハウ提供がありますので、開業するところまではたどり着けますが、店舗を出して既存プレーヤーに勝てる保証はありません。
従って、棚卸しの次は、業界の調査、特定本部の絞り込みになります。
業界のことは徹底的に調べる
フランチャイズの場合、業界のリサーチを十分に行わないで開業する人がいます。通常は自分の詳しい業界で開業するので問題が無いのですが、未経験の業種でも開業できるので、無計画な方が出てきます。
どの業界も良いことばかりではありません。有望な市場であれば、とっくに多くのプレーヤーが参入しています。放置されているには理由があるのです。その理由が明確になってから開業するべきでしょう。
それは、フランチャイズ本部の言うことだけ聞いていてはダメで、自分で調べて仮説を描いた上で、フランチャイズ本部に聞くなり、業界に精通した人に聞くなりするべきです。
フランチャイズは未経験でも開業できますが、成功を約束しているものではありません。慎重に手順を踏んでから創業に踏み出すべきです。
この後もフランチャイズ創業について必要な基礎知識、何回かに分けて書こうと思います。
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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。
・補助金や事業計画のサポート
・売上増加につながるご支援
難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
昨日は大阪空港からの最終便が急遽欠航。最終の新幹線まであと1時間ですというアナウンスでみんなパニック。何とかタクシーに乗れて最終の1本前に乗れました。交通機関が急に動かなくなると慌てますね。