フランチャイズ、何でも良いので起業したいはダメ

フランチャイズに関して、加盟希望者向け」セミナーをやると必ず聴かれる質問があります。「結局、どの商売が儲かるの?」

その前に、「どういう商売をしたいの?」と考える方が先だと思います。

フランチャイズでもやるか、というのは危険

自分も年を重ねたし、今さら再就職するのもどうかな〜と考える人はいます。確かに、35歳を超えると再就職も大変ですし、年下の部下に使われるのも面白くはないかもしれません。

ただ、就職が難しいからフランチャイズに加盟しようと安易に考えるのは止めた方が良いです。

 

安易なフランチャイズ加盟を止める理由

考え抜いた上で「人生を賭ける」覚悟でフランチャイズ加盟するなら、選択肢の一つとして推してあげるのですが、「やることないし」という程度であれば起業するべきではありません。それなら、フルコミッション営業の仕事の方がずっとマシです。

フランチャイズであれ、営業職であれ、売上を確保しないと食べていけないのは同じで、大きな投資が要らない分、営業職の方が良いです。フランチャイズでもという消去法での選択だと「何が何でも頑張る」という気持ちは湧いてこないはずで、その程度であれば成功は難しいです。

 

フランチャイズ起業を勧めるケース

どうして独立開業を考えているのか、どうしてフランチャイズに加盟するのかをきちんと説明できるのであれば最初の関門を突破です。そして、止めておいた方が良いのではないかという相手に反論出来るくらいのガッツは欲しいです。

例えば「飲食は流行り廃りが早いので止めておいた方が良いのでは」という意見に対して、「○○だったら流行りは関係ない」とか、「自分は○○が大好きで、自分のお店で出してみたい」と反論して欲しいです。実際、フランチャイズは直営でも加盟店でも成功していることが分かっている商売なので、同じような条件で同じように運営すれば成功できますので。

 

特に危険なケース

フランチャイズは「未経験者でもできる」商売です。ただ、未経験者でも成功できると確約されている訳ではありません。開業するところまではサポートしてくれますが、その先はオーナーの頑張りが不可欠です。従業員を雇って教育するのも、リピート客を作るのもオーナーの取組姿勢によって左右されます。

特に、介護や看護などは特殊な資格を持った人間の採用が前提になるので、上手くいかないと従業員に振り回されてしまう可能性があります。女性看護師が示し合わせて同時に辞めたいと言ってきたり、思うように採用できないというケースもあります。

 

フランチャイズであっても、会社を経営することには変わりがありません。安易に考えずに、創業計画を自分で作り、十分に検討する事が必要です。

 

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

特に得意なのはサービス業、リサイクルビジネスです。

このブログは情報発信のために平日はほぼ毎日書いています。

 

あとがき

フランチャイズ関連の展示会でも、日経が主催する展示会とその他の展示会では受ける相談のレベルが違うように感じました。冒頭の通り、「何が儲かる?」と言われても、儲かるのとやりたい仕事が違うのが通常で、取り敢えず「きつい、汚い、危険」な仕事は儲かりますとお伝えしました。