フランチャイズのコンサルタントをしているという話をしますと、必ず聞かれる質問があります。「儲かるフランチャイズを教えて欲しい」と。
儲かるフランチャイズを見つけるために
どのフランチャイズが儲かっているのか、それだけでフランチャイズ加盟を決めるのは正直お勧めしません。私が以前いた中古車買取のフランチャイズはもうかるフランチャイズでした。従業員4名程度の店で粗利が600万円は安定して出ていました。粗利から人件費と賃借料、本部ロイヤルティを払いますが、少なく見積もっても300万円は営業利益として残ったと思います。そこから利払いをすれば経常利益になります。
ただ、査定をした後のハードな商談がありましたので、万人に合うフランチャイズとは言えませんでした。甘い商談をしていると他の競合店に出し抜かれますし、利幅が小さくなります。本部はマーケティングによって集客までは出来ますが、個々の店舗の商談については、SVがいくら指導しても最後は店舗任せになってしまうのです。
本部からの情報
本部はフランチャイズの説明資料、ホームページなどで情報を開示します。ただ、その情報には上記のような生の情報はありません。加盟店によって差が出てくるのは致し方ないところであり、上手くできない店舗の情報をわざわざ開示する本部はないからです。本部はモデル店舗を作り、モデル店舗のやり方についてはノウハウを持っていますが、そのやり方に付いてこない店舗を底上げして指導するのは苦手なことが多いです。
そのため、本部からの情報を見ながら、「自分はそのやり方について行けるのか」「そのやり方を従業員に教えていけるのか」ということを十分に検討してください。少しでも納得できないことがあったら、よくよく確認するべきです。見切り発車で事業を始めてしまったら、それは経営者の責任です。フランチャイズで多いのは、自分のことでなく、人ごとのように考え、大手チェーンだから指導してもらえると良い方向に解釈して失敗することです。このようなことがないようにしてください。
あとがき
5月の下旬からずっと仕事が立て込んでいたのですが、ようやく一息つけそうです。来週くらいから再び忙しくなるので貴重な休息ウィークにしたいと思います。