自転車屋を事例に、ストアコンセプトを考える

昨日、業態のブラッシュアップについて紹介しましたので、業態を固めるための前段、ストアコンセプトについて書いてみます。

 ストアコンセプトを固める

フランチャイズの場合はこのようなことを考えずに起業してしまうのですが、本来は店舗のあり方を考えなくてはなりません。それが一般的に「ストアコンセプト」と言われるものです。

業態とは、一言で言うと「売り方・提供の仕方」になります。どういう品物を集めてどのように売るかによって決まります。セルフでハンバーガーを売る店、接客しながら衣類を売る店と例を出せばイメージできると思います。

業態は大まかに分類できますが、ストアコンセプトは店舗ごとに異なっていて、以下の内容になります。
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ストアコンセプト・自転車屋の例 

店舗はターゲット顧客を決めなくてはなりません。どういう人に来て欲しいのかを決め、それに合わせた店作りをする必要があります。

自転車屋を例に取ると、こんな感じになります。

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ターゲット

・R20(甲州街道)を自転車で走っている自転車野郎

・井の頭線○○駅まで少し時間をかけて来ている近隣住民

 

商品は、ありとあらゆるものを置けたら良いのですが、街中の店舗にそれは無理です。従って、ターゲットに合わせて陳列する商品を絞り込みます。

取扱商品

・スポーツ自転車に特化。合わせてウェアも扱って、スポーツ自転車愛好家に必要なものを置く。

・ママチャリに特化するが、電動自転車も置く。国内自転車メーカーの商品を取り扱い、商品の信頼性を前面に出す

 

独自性は、お店が選ばれる理由になります。街中のお店が大資本には勝てませんので、独自サービスを磨く必要があります。

独自サービス

・スポーツ自転車の楽しみ方を教えるための初心者ライド(50キロ位)、通常ライド(70キロ位)をお客さんと一緒に走るイベントを開催。

・空気やその他の心配事については、いつでも面倒を見る。通勤時間はお店を開けているので、通勤・通学で買った人は安心(ホームセンターとかで買うと、トラブルがあってもそこまでわざわざ行かないとならない)

本来はこういったことを散々検討し、競合店を調べて、自分の店が選ばれる理由を磨きます。フランチャイズに加盟するとなるとそういったプロセスを十分に考慮しないで、フランチャイズ本部の善し悪しを検討して開業する人が多いのが事実です。

私は失敗しない、フランチャイズ起業を応援しています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 

あとがき

今回の事例は、前者が私がお世話になっている自転車屋さん。何か問題があると持ち込んで、とても良い状態に治してくれます。後者はカミさんがお世話になっている自転車屋さんで、空気が抜けると入れて貰っています。