昨日の反省

昨日は仕事をいただく気満々で案件マッチングに出かけていったのですが、結果としては仕事になりませんでした。自省をこめて記しておきます。

公的支援

私は東京、埼玉、神奈川の複数の自治体で専門家登録しています。その地域の中小企業に対して専門能力を発揮して、公的機関の求める成果を上げるのが役割です。したがって、支援によって何か形になるものを残す必要があります。

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昨日の失敗

今回のケースは、某団体の職員の方から電話が掛かってきて、安易に乗っかってしまった私のミスでした。通常は、相手が何を求めていて、自分がお役に立てるのかどうかを十分に確認してから支援させていただきます。昨日の場合は、職員の方から「フランチャイズ展開を考えている企業さんでノウハウがないので教えて欲しい」とお聞きして、「まずは経営者の方にお会いしましょう」と飛びついてしまいました。

いざ行ってみると、フランチャイズ展開を考えてはいるものの、その前段階の検討で、業態のブラッシュアップをしたいということでした。その時点で、何か違うなとは思いました。それでも、何かアドバイスできることは無いかなと切り替えて、いろいろと質問させていただいたのですが、自分がお役に立てることはないと判断し、この先のご支援については難しいと回答させていただきました。

 

外部専門家の役割と限界 

外部の専門家は、目の付け所や勘所を心得てはいますが、相手のことはよく分かっていません。そのため、いろいろとヒアリングをしながら、何かのフレームに当てはめてみて、仮説に基づいたプランを複数考えて、クライアント企業と協議し、現場の状況を反映させながら何かにトライし、修正していくという流れになります。

もしくは、相手先で全く何から手を付けたらよいか分からないときには、具体的なやり方をアドバイスすることもあります。

今回に関しては、社長がコンサルタントと同じようなことを既にしていました。様々な仮説とデータが壁に貼られて「見える化」されていて、それに基づいて修正もしていました。8畳位の社長室いっぱいに現場で起こっている事がきめ細かく記され、全てを把握しているようでした。

これまでに無い商売の業態ブラッシュアップですので、答えはどこにもありません。仮説→検証を繰り返すしかないのは私にとっても同じです。外部の人間で、普段はその会社に入っていないのですから、社長が同じ事をしているならば、情報のタイムリーさ、関与の度合いが全く違います。結果的には、社長の満足のいくご提案ができないと判断しました。

 私のスタイル

コンサルタントとして顧問契約をしていても、具体的に何をするかが曖昧になってきて、単なる相談相手になることがあります。私の場合は、アドバイスすることがなくなり、お金をいただくだけの対価がなくなった時点で支援を打ち切りさせていただいています。顧問契約をする場合も、私の役割は何を改善することで、どのように取り組むのかを明確にします。

「経営者の相談相手」に徹することで高年収を稼いでいるコンサルタントの方もいるようですが、私にはできません。
具体的に何をどこまでやるのかを決めて、それをサポートするのが私の仕事のスタイルです。

 

あとがき

寒暖の差が激しいので風邪を引いてしまいました。微熱が続いて喉が痛い状態です。フリーランスは身体が資本で、仕事は待ってくれません。早く直さないと自分が辛いだけです。