計画書を読みやすくするコツ〜計画書は最初の1分で評価される

経営に関する計画、補助金申請などをサポートするのが自分の仕事です。そして最近、大量に計画書を評価する機会がありました。

沢山の計画に目を通すと、分かりやすいもの、分かりづらいものがありますので、こういう計画だと読みやすいということについてコメントさせていただきます。

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読みやすい計画書の重要性

まず、前提として、計画書に目を通す方は相手のことを分かっていないと思った方が良いです。当たり前と言えば当たり前なのですが、それを省く方が非常に多いのです。

逆に、計画書を分かりやすくするのは、自分の事業のことを丁寧に書いてあるとなるほどと理解しやすくなります。

 

自分の事業を理解してもらうには

まずは、何を売り物にしているのかということです。仕入れてくる商品でも、提供するサービスであっても、どちらにしても、何を提供しているのかということです。

例えば、美容院であれば、カット、シャンプー、パーマ、カラーリングなどいろいろです。「うちは美容院だからサービスは他と変わらないよ」ということでなく、当たり前のことをきちんと書くべきです。

そして、その商品を買ってくれるのは誰で、他とどのように差別化されているのかということです。

 

ビフォー、アフターを分かりやすく

計画というものは目指す目標があって、それに向かって取り組んで行くから計画になります。今までと同じようにやって、前年並みの売上を確保するというのであれば、計画を立てる意味はありませんし、前年と同じやり方では前年の売上維持は難しいです。

したがって、これまでのやり方をどのように改めて、どのような結果を出していくのかという点を初めての方にも分かりやすく書いてください。

 

計画を採点するのは素人?

補助金申請のご指導をさせていただくと、採点する人を批判する方がいます。しかし、それは筋違いです。経営の計画を書くと言うことは難しい技術の話を書くことが主眼でなく、どのように売上を上げていくのか、売上を上げる体制を作っていくのかが重要です。

売上を上げるということは技術の説明は「差別化」という点では必要ですが、それよりも、どう販売していくのか、顧客を獲得するのかという点が問われます。良いものを作ったら売れるんだという方もいますが、それよりもニーズの有無、どう商品を知らせていくのかという事の方が大事です。

 

かくいう自分は、とある補助金申請の計画の評価を行っていました。詳しくは記しませんが、50件の審査を10日ほどでやるようにというオーダーでした。実際にはその他の仕事もありますので、1件に掛けられる時間は20分から30分です。そのため、一読して分かりやすい計画書はかなりのアドバンテージを持つことになるのです。

 

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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。

・補助金や事業計画のサポート

・売上増加につながるご支援

難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

 

あとがき

昨日、交際費について書きましたが、3日連続の酒宴でした。お仕事に直結するかは分かりませんが、仕事の仲間を作ることは重要です。