中小企業診断士、2次試験の効用

この1週間ほど、アルバイトで「ものづくり補助金」の申請書作りをしています。最初は大変でしたが、3件目くらいから慣れてきて、大体6〜8時間くらいで申請を作成することが出来るようになりました。

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もの作り補助金の申請書作成ロジック

申請書に書く分量として、A4で大体15ページくらいになります。図を貼ったり、チャートを付けたりと分かりやすくもしていますし、将来に向かった市場動向も調べなくてはなりません。かなりの手間をかけた申請書ですが、割とスムーズに書くことができています。

それは、中小企業診断士試験の2次試験の「Ⅲ生産事例」の問題に似た思考プロセスだからだと感じています。
中小企業診断士の試験問題は、ケーススタディ形式で80分、A4用紙で4〜5枚の問題と設問を読んで、論述形式で回答していきます。回答の分量も大体600文字くらいになるので、ゆっくりやっていたら時間がありません。大体15分くらいで読んで理解し、ケースの企業がどういう風に経営を回復するのかを論じなければなりません。

 

課題と取組と効果

ものづくり補助金の申請書も書くことはたくさんありますが、ストーリーを組み立てて、補助金事業でこうやって良くなっていくのだと書いていきます。

鍵になるのは課題の設定。課題は問題点ではありません(課題と問題点を混同している人が多いです)。
理想の姿を設定して、現実から理想に進むために取り組むべきことが課題です。問題点は悪いところを並べますが、課題は達成すべき事を並べます。
それをダブらないように3つくらい設定します。そして、課題を達成するための具体的な取り組みを書き、このようになるという成果を書きます。

 

受験生の時は本当に大変でしたが、あの試験勉強は実践的で非常に勉強になりました。私は大学院でも学んで修士論文を書いていますが、中小企業診断士試験の2次試験の方が財産になったと思っています(社会人大学院に来られる方よりも、中小企業診断士の受験仲間の方が優秀でしたし)。
これから受験される方は手を抜かずに真の実力を身につけてください。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

(ひとりごと)

このブログは3月23日から始めて、今日で1ヶ月です。何とか24時の前に投稿できました(笑)