会社員リスクを考える~自分がサラリーマンを辞めた理由を重ねてみる

財務事務次官のハラスメント報道から、最近は会社員で有り続けるのも難しくなってきたと感じます。自分も38歳の時にサラリーマンを辞めざるをえなくなったので、その時のことを振り返ってみます。

会社員を辞める理由

会社に「しがみつく」という言葉がありますが、会社員で居続けるのも大変です。会社が辞めさせなくても、職場の人数が少なくなり、管理職であってもプレイングマネージャーとして勤務することが求められ、管理職になれば滅私奉公で働く必要があります。年齢に応じた職責にないと、おそらく仕事のやりがいもないでしょう。

自分は親の介護+会社のノルマ的なものについて行けず、中小企業診断士を取ったのをきっかけに退職しました。準備万端というには程遠かったのですが、心身に問題がない内に会社員という働き方からは撤退しました。運良く試験に合格できましたが、もう1年勉強できる状況でもなく、試験に受かっていなかったら退職に追い込まれていたかなと感じています。

 

自分の場合①親の介護は大変

父が認知症になってしまい、自営業だったので仕事をたたむのが大変でした。手続きは専門家にお任せしたのですが、父がどこかに迷惑をかけると自分に電話がかかってくる状態でした。特に、一緒に仕事をしていた人に迷惑をかけていたこともあり、その人からは自分が勤めている会社あてに脅迫めいた手紙や電話が送りつけられていました。よほどのことをしたからそういう事になったのでしょうが、こっちは二人のやり取りが分からず、会社にも居づらくなりました。

 

自分の場合②会社からのノルマが大変

自分が所属していたのが営業会社でしたので、年に2回、友人紹介のノルマを課せられていました。その結果、友人には嫌がられ、会社の外の友人とは疎遠になりました。紹介しないと評価に直結しますし、説教部屋でガミガミ叱られ、朝礼で晒し者になります。

最後の方はそういう扱いにも慣れましたが、「どうしてこういう扱いを受けるのか?」「会社がそこまでするのはおかしいのではないか?」と感じていました。

サムスンなど海外の一流企業では、会社からの要求が厳しいといいますが、自分がいた会社は営業協力の要求が厳しかったです。

 

自分の場合③上司のパワハラが大変

自分がいた会社は、最初に入った会社は古い会社だったので、パワハラ、セクハラ当たり前でした。職場につくと「新人はお茶くらい入れて回れ」と怒鳴られ、朝からお茶くみと机ふきでした。仕事は教えてくれないので「盗む」というか先輩の真似をして何回かトラブルになって、失敗から学ぶしかない職場でした。職場に女性がいないので、同期入社の女性社員と話をしただけで無責任な噂を流されてしまう職場でした。相手が営業に来ている女性だったりすると際どい会話も飛び交っていましたので、財務省も同じような昔の感覚なんだろうなと感じていました。

最後にいた会社は上司が部下をガンガン詰めて泣かせるのが当たり前の職場なので、皆そういう事に慣れてしまい、反射的に「頑張ります」「大丈夫です」と適当な事を大声で返答している人が多かったです。時々、それだけではやり過ごせず、心を病んで退職する人もいました。毎月120人採用して従業員数が増えない会社だったので、「お前の代わりはいる」という感覚でしたが、誰かが潰されるのを見ているのは辛いものでした。

 

今は自己責任というストレスがあるけど、自分でコントロールできる

独立開業すると、他人からつまらないことを一方的に押し付けられるということはありません。理不尽なこともありますが、その場合はその相手と距離を取ってしまいます。大口のお客様だと「仕事がなくなった」というストレスはありますが、代わりの仕事をとってくれば良いので、それほどストレスではありません。

全く仕事がなくなっても、時が解決するというか、これまでの積み重ねの中から次の仕事が生まれてきます。自分の場合は独立開業して本当に良かったです。

 

財務省の事務次官だったり、新潟県知事だったり、以前は許されていたことが許されなくなり、辞めさせられてしまう状況です。会社員という仕事の仕方で行き詰まって独立開業を検討しているのであれば、自分で仕事を始めるというのも選択肢の一つです。創業時の計画づくりでしたらご相談ください。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

得意分野はフランチャイズの本部立ち上げですが、会社の成長につながる経営計画作り、補助金申請など、ビジネスの成長、新規立ち上げをサポートしています。

・創業時の創業計画、創業融資獲得

・店舗の収支改善、集客、多店舗展開・フランチャイズ展開→ハンズオンで支援します

・資金調達のための事業計画(銀行から言われたら一緒に作成します)

・日本政策金融公庫の経営力強化資金(通常より低利です)

・新しいことに挑戦する経営革新計画、経営力向上計画

・ものづくり補助金など、補助金申請

・会社の成長戦略を描くための早期経営改善計画(費用の3分の2は補助金使えます)

特に得意なのはサービス業、リサイクルビジネスです。

このブログは情報発信のために平日はほぼ毎日書いています。

 

あとがき

自分はお酒を飲んで帰ると1キロ位直ぐに太ってしまいます。今週は2回目なので、ウェスト周りに余分な肉が付いてしまいました。