フランチャイズ契約における店舗立地

日本経済新聞社に連載されている「私の履歴書」。ニトリの創業者、似鳥昭雄社長の連載がとても面白いですね。今でこそ家具のチェーン店として非常に有名ですが、最初からうまくいったわけではなくて、苦労話が赤裸々に綴られているので、毎日楽しみにしています。

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店舗の物件探し

あのニトリでも物件を探すのに大変苦労されていたようですね。店舗当たりの建設費がそれまでの倍以上かかるという、バブル期のコスト高を嫌って、4カ所全て契約破棄した話が出ていました。

小売店、飲食店はどれだけ人がいて、目立つ場所にあるかという立地が非常に重要です。立地が悪く、いつもお客さんの入っていない店舗には誰も寄りつきません。ただ、場所の良いところは既に押さえられているケースが多く、なかなか要望の物件は出てきません。

 

フランチャイズ契約中の出店場所

場所の善し悪しは別の日に改めて書きますが、フランチャイズ契約を締結する際に、必ず守った方が良いことが一つあります。

・フランチャイズは出店場所が決まってから契約する

店舗の出店場所というのは非常に難しいものです。出店場所を間違えれば、セブンイレブンのような無敵のコンビニでも撤退を余儀なくされます。コンビニエンスストアの場合は、本部が店舗の家賃を負担するタイプの契約がありますが、逆に言うと、一般の人が本部の眼鏡にかなう物件を見つけるのは困難で、場所は本部が見つけておさえてしまって、そこに出店希望者を入れようという考えなのです。

 

今はなき、VL商法

今は消滅してしまいましたが、10年くらい前にフランチャイズの開発代行をしていたVLという会社がフランチャイズ業界で存在感がありました。開発代行をしていて成果報酬ですので、FC契約をとってなんぼという部分があります。そして、ノルマ達成に困った営業マンが場所は後で決めるということで、契約を先にしましょうと案内し、出店場所の決まっていない契約が多数発生しました。

ところが、物件を探すのは大変難しいということで、加盟金を払ったけど、出店できない人が多数でました。

もちろん、出店を断念しても加盟金は帰ってきません。

このやり方はおかしいと問題になり、その会社は今は存在しませんが、同じような話は出てくる可能性がありますので気をつけてください。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

 

(あとがき)

今日も24時ギリギリ。何とか投稿できました。