FC加盟の権利と義務①ロイヤルティ支払

北海道でフランチャイズ&起業フェアに登壇します。お話することを何回かに分けて書いていきます。フランチャイズ加盟を検討する際のエッセンスになりますので、続けてお読みください。

図1

 

フランチャイズで成功するために大切なこと

フランチャイズを活用して成功するためには、フランチャイズという仕組みを十分に理解しなくてはなりません。フランチャイズを正しく知ること、それが成功の第一歩です。

フランチャイズはチェーン(店舗網)に加盟して、チェーンの他の店舗と同じように営業する権利を得ることができます。そして、店舗をオープンするまでと、オープン後も継続的な指導を受けられるのです。

一方で、権利があれば義務もあります。義務としては、本部に対して加盟金を払うこと、継続的にロイヤルティを支払わなくてはなりません。契約時には百万円単位の加盟金を支払い、店舗オープン前に研修を受けなくてはならないのが一般的です。店舗がオープンしたらロイヤルティを支払います。

つまり、権利と義務の関係が発生するのです。

 

本部への支払

オープン時の加盟金については、本部が仕様を固めている設計を使えること、本部が共通に仕入れている機器などを入れますので割安になる部分がありますので、加盟金を払ってでも本部のノウハウを導入する価値は十分にあるでしょう。

オープン後のロイヤルティについても、店舗が軌道に乗るまでは支払う価値があります。本部の直営店を運営した経験のある人がSVになるのが一般的ですので、店舗を黒字化することについては経験があります。店舗を出したら何か月で黒字化できるかが勝負ですので、大いにアドバイスをもらって効率的な運営、効果的な集客を学んでいきましょう。

ただ、店舗が黒字化してしまうと、その後は黒字を長く維持していくことが次の目標になりますが、その時に本部に支払うロイヤルティが重しになります。たとえば、本部へ支払うロイヤルティが売り上げの5%とすれば、収益率15%のビジネスであれば、加盟店の収益率は10%になります(事業収益15%-ロイヤルティ5%)。

ロイヤルティは売上の何パーセントという決め方もあれば、固定額の場合もあります。飲食や小売だと本部からの仕入れにマージンをのせて、それをロイヤルティとする場合もあります。チェーンは本部が統一でメニューなどの商品を開発したり、研修やSVの指導を行いますので何らかの形で店舗からロイヤルティを徴収します。

フランチャイズの契約は長期にわたることが一般的です。オープンから店舗の黒字化までの期間は短縮できますが、黒字化してからも延々とロイヤルティを支払う必要があります。個人で始めるよりも黒字化の確率は非常に高まりますが、ロイヤルティ支払いが負担になること、自分で勝手に商売替えをすることができないということは覚悟しておいてください。

 

あとがき
私が会社員時代に本部勤めだったフランチャイズはロイヤルティが月額固定で90万円でした。その金額を払えるフランチャイズに興味を持って入社を決めました。今考えても凄い金額設定ですね。