先週末にものづくり補助金と小規模事業者持続化補助金の採択事業者が発表になりました。補助金申請サポートについて思うところを記してみます。
補助金申請
まず、自分がやっている補助金申請については、会社の経営状況を内部の状況と外部環境について記した上で、今後、会社の経営をどのようにしていくのかを書くことが求められています。そして、会社の経営がどう変わるのかという起爆剤という意味で補助金が使われます。
単に補助金を欲しいと思っても十分ではなく、会社の経営を改善していくという点を記していかないとなりません。
会社の経営状況を記すには
会社は商品が無いと成り立ちませんが、商品を取り巻く市場の状況、顧客のニーズなども記す必要があります。日本経済全体が0成長にさしかかっていますし、デジタル化が進んでいますので、既存の市場は縮小していきます。そのため、今後の事業機会についても記さなくてはなりません。
補助金を使った事業
補助金を使って何をするかは、補助金公募の際に示されます。販売促進に使って良い補助金なのか、何か設備投資が求められるのかは公募要領に記載がありますので、その通りに記していく必要があります。
以前に、ものづくり補助金でアプリの試作品を開発したいという要望がありましたが、ものづくり補助金は生産プロセスの革新を目指すための補助金ですので、試作品開発は該当しません。
共通しているのは、何かを良くすることが目的になりますので、補助金を使うことで何がどう変わるのかを記すことが必須になります。
補助金申請は資金調達か?
補助金申請の多くは「先にお金を使う」ことが求められます。そのため、逆に資金が必要になりますので、短期的には資金を産み出す効果はありません。ただ、補助金を申請する段階で今後の計画を明文化、数値化して周りが分かるようにしていきますので、金融機関からの理解は得やすくなります。そのため、資金調達につながる面も出てきます。
もちろん、補助金を得て会社が成長するための取り組みができれば、会社として成長しますので売上拡大につながりますので、その意味でも資金調達しやすくなります。
補助金をきっかけに、経営計画を作成する効用を実感してくれればと思います。
◆自己紹介
私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・これから創業したい
・フランチャイズに加盟してみようかと考えている
・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。
あとがき
東京は桜が咲いたとか。一気に咲くよりもゆっくり咲いて長持ちしてほしいですね。