ひとりビジネスと天下り、仕事の主体を考える

文部科学省の天下り問題で事務次官のクビが飛んだようです。天下りはこれまでも批判されていますが、組織ぐるみで行っていたとか。

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天下り、セカンドキャリアについて

天下りというと役所のお偉いさんの話ですが、民間企業でも似たような話はあります。自分は巨大な鉄道会社に新卒時に入社しましたので、ある程度の役職に就いていた方が子会社の役員に潜り込むのを見ていました。

グループ会社の役員や管理職として行かれた方の中には、鉄道本体にいたときよりも活躍されている方もいましたが、大半は受け入れ先にとって迷惑なものです。むろん、鉄道本体の中枢に対して直接話ができて交渉事ができる方は子会社にとってもありがたいのでしょうが、それだけのために役員報酬を支払うのは無駄に感じます。

 

ひとり仕事

自分は資格を取って独立開業しましたが、商売のネタを温めて起業する方も沢山いらっしゃいます。そういう方に共通しているのは、自分自身で仕事を創っていくという姿勢です。

資格を持っていれば自動的に仕事を取れるわけではなく、仕事を受注するための活動が不可欠ですし、仕事を頼まれるように自らの専門分野を磨いていく必要もあります。

 

天下りという発想

いくら文部科学省で上位の役職にあったからといって、大学で教授ができるかというと全く別の話だと思います。もっとも、大学の先生には不勉強な方も沢山いますので、務まるのかもしれませんが、高い学費を払っている学生にとっては「冗談じゃない」というのが本音かもしれません。

役所の仕事を否定するものではありませんが、役所の仕事は何か価値を産み出すものではなく、立法府が決めた政策をスムーズに処理するという性質です。大学で教えるということは学問的に何か価値があるのが前提です。教育行政をしているからといって大学教授が務まるものではありません。助成金を交付している教育法人あてに、組織ぐるみで退職後のセカンドキャリアを押しつけるのはおかしいです。

 

会社、組織は一時的な所属に過ぎない

自分は新卒で入った会社を辞めたときから、自分自身で仕事をすることが出来ないか模索していました。ずいぶんと回り道もしましたが、資格を取得して自分の名前で仕事をいただけるようになりました。

組織の中で価値があったことと個人として価値があることは別物です。天下りにしても、大きな会社からグループ会社に転籍することにしても、この当たり前の事実に向き合っていないだけです。組織に属して食べさせてもらっていることと、組織を出てから自分で食べていくことは全く別の話なのに、勘違いしているとしか思えません。

 

逆に、自分で何かを始めてみようと考える方が増えているように感じます。独自に商売のネタを温めるだけでなく、フランチャイズ加盟であれ、資格の取得であれ、自分で起業するチャンスはいくらでもありますので、前向きに生きていこうと考える方を支援していきたいと思います。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

NHKで「少女像」で大騒ぎする隣国の特集が放映されています。こちらも何かにたかるという体質を感じます。被害者ビジネスというのも嫌ですね。