フランチャイズに欠かせないのはマニュアル作成ですが、案外、マニュアルは作っているようで作っていないケースが多く、こちらが作ることになります。
フランチャイズにおけるマニュアル
フランチャイズ展開する場合、違う会社に加盟していただき、仕事に対する考え方や価値観の異なる別の会社に対して、仕事のやり方を指導することになります。その際に不可欠なのがマニュアルであり、仕事の手順だけでなく、考え方の統一を図るものでもあります。
また、フランチャイズ加盟の際、「ノウハウの提供」や「商標使用料」の対価として加盟金を請求しますが、ノウハウって何?と言われた際に文書化したマニュアルが必要になります。
マニュアル作成について
フランチャイズ展開しようと考えるくらいの事業者ですと、新店オープンに考慮するべきことは一通り経験しているはずです。1店舗目、2店舗目は手探りの部分が大きいと思いますが、担当者はだんだんと慣れてくるはずです。
ただ、違う会社にやってもらうとなると、何か文書化したものが必要です。担当者の経験則を文書化するのが簡単なようで難しいことになりますので、マニュアルを元に指導することになります。
文書化するためのお手伝い
通常は、現時点のメモでも何でも文書になっているものを見せていただきます。それを一読して分からない部分については質問して、自分なりの業務の流れを考えていきます。
その上でたたき台を作り、相手に見てもらいます。写真があった方が分かりやすい作業については再現してもらい、スマホで撮影していきます。
ただ、気を付けなくてはならないのは、マニュアルにはデザイン性はそれほど要らないということです。写真やフロー図を付け、分かりやすくする工夫はしますし、イメージ写真を入れて読みやすくはしますが、プロのデザインは入れません。マニュアルはこまめに更新していくことが重要なので、凝ったデザインにすると直せなくなるからです。
グランドデザイン→細部の作業へ
マニュアル作成の時、最初に行うのは目次作りです。目次を作ることで、大枠を押さえることができ、相手にもどのような資料が必要になるかを示すことができます。内容についても、目次に示したタイトルに合わせた要約を表や箇条書きにまとめて、それを説明していきます。逆に、作業を示す写真を入れて説明することもあります。
このようにマニュアル作成については自分が実際に入っていきます。相手にまかせても時間がかかることが多いので、こっちが最低限必要な内容をマニュアルにしてあげ、ブラッシュアップしていく過程で相手にも入ってもらいます。逆に、この程度で良いのかという気づきがあるようです。
フランチャイズ展開に不可欠なマニュアル作り、時間と費用はかかりますが、得意分野ですので是非ご相談ください。
◆自己紹介
私、山下哲博は、経営革新等認定支援機関の登録をしているビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。
・創業:創業資金を確保するための事業計画を作りたい
・新事業挑戦:新しい事を始めるための計画を作りたい。事業評価を行いながら失敗しないように取り組みたい。補助金や融資など、これからの事業に必要な資金を調達したい
・多店舗展開、フランチャイズ:これから事業を大きくしていきたい。組織を急拡大したい
こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。まずはご相談だけでも問題ありませんので、お気軽に問い合わせていただければ。何らかのヒントはご提供できると思います。
あとがき
今日の昼は事務所近くのイタリアン、週に1回は必ず行く店なのですが、12時に行ったらトラブルで開店できていない様子。13時に改めて行ったらすごく喜んでくれてコーヒーを付けてくれました。こっちも美味しいランチを食べられて良かったです。