従業員の能力が伸びる瞬間

少し前まで研修の仕事をしていました。この研修は10日のスケジュールが終わった後、1か月半位おいて、再び10日間の日程の研修を行います。8人のメンバーで力を出し合いながら成果物を作っていきます。

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期待を伝える

研修を受講する人は、通常は「面倒だな」とか、「この先生は何をしてくれるのだろうか?」という態度からスタートします。研修のスケジュールが進むにつれ、だんだんと自分のすべきことが分かってきて、パフォーマンスが向上します。

今回の実習については、受講してくれた方のモチベーションは非常に高く、高い成果を出してくれました。それでも、人によっては周りに遠慮していて、多少流されていた感じでした。

この実習は、10日間が終わったところで振り返りの時間があります。その中で個別の時間がありますので、こちらが期待していることを伝え、こういうことをすると一層伸びるのではないかというお話をします。ここで重要なのは、こちらがどういうことを期待していて、具体的にどういうことをすると能力が向上するのではないかというお話をしています。

それは当てずっぽうの内容ではダメで、その人の日頃の行動をじっと見ていることで、修正すべきところが見えてきます。こちらがその部分を見ていて、まだまだ伸ばせると伝えると、人によっては表情が一変します。こういう人は次に会う時までに能力が伸びているケースが多いです。

 

従業員とのコミュニケーション

人間には長所と短所がありますので、苦手にしていて、そこは伸ばさなくて良いと考えている部分と、何とか克服しないとならないと考えている場合があります。逆に、長所の中でもまだまだ伸びる「伸びしろ」を持っているケースがあります。

私が伸ばしてあげようと思うのは克服できる短所と伸びしろのある長所です。自分の経験の中から、具体的にアドバイスしてあげれば、人によっては意気に感じてくれて、能力が向上します。

実際の店舗においては、人がビジネスの要になります。そのためにも、従業員と定期的にコミュニケーションを取って声掛けをしてあげれば、能力を伸ばしてあげることができるのではないかと思います。その従業員が経営者の右腕になって、更なる拡大の原動力になっていくのです。

 

あとがき

関東地方も梅雨に入ったのではないかという天気です。私の趣味は自転車なのですが、暑すぎないこの時期に1回でも多く乗りたいなと思っています。