光地の集客も情報発信次第で異なる~蓼科のバラクラと伊那市のローズガーデン

週末に長野県の蓼科に行ってきました。今回の目的はバラのシーズンを楽しむためでした。2か所でバラを見てきたのですが、混雑度合いが全く異なりました。

バラの鑑賞をしに蓼科へ

長野県の蓼科に縁がありまして、プライベートで年に7,8回行っています。蓼科は高原リゾートで、真夏の避暑地で有名です。夫婦で行くと必ず寄っているのが、蓼科湖近くにあるバラクライングリッシュガーデンです。

名前の通り、英国式のガーデニングをしていて、初夏のバラが施設の売りになっています。この時期は観光バスも来れば、JRのツアーで来る方も多く、大変にぎわっています。

 

バラクラのフラワーショー

毎年、この時期になるとフラワーショーというイベントが開催されます。英国から講師を招いてトークショーがあったり、英国のフィッシュアンドチップスを販売したりアフタヌーンティーを楽しめたりと、英国文化に触れることができるのが売りです。

http://barakura.co.jp/27th-flower-show

入場料は大人1,800円ですが、庭園の中は大混雑です。自分たちは朝方に行ったら駐車場が一杯で入場できませんでした。仕方ないので午後にもう一度行きました。14時過ぎでもフィッシュアンドチップスを販売している売店では長蛇の列が並んでいました。

ただ、この施設にも年に何回も行きますが、蓼科は標高が高いので、もう少し遅いシーズン、7月に入ってからの方がバラの咲き具合が良いです。

 

伊那のローズガーデン

伊那の高遠は桜が有名です。桜の時期には高遠城址の桜を見に多くの観光客が集まってくるようです。そして、高遠にはローズガーデンという市で管理している公園があります。そちらは、5月終わりから6月中旬までは「バラ祭り」が開催され、臨時駐車場が開設され、シャトルバスが運行します。約9,000㎡の敷地に172種類、2,160本のバラが植わっていますので一面にバラという景色になります。

http://inashi-kankoukyoukai.jp/contents/rosegarden

バラクラは民間でやっていますので、面積やバラの本数では全くかないません。むしろ、英国調のガーデニングを楽しむことに価値を見出すべきです。

ただ、高遠のローズガーデンは蓼科のある茅野市に比べて交通のアクセスが良くないせいか、それほど有名ではなく、観光客が殺到することがありません。バラ祭りの時も、中に入ってしまえば空いています。

 

インバウンド観光、都市圏からの観光を考える

東京近辺だと外国人観光客が増え、渋谷や原宿、新宿界隈ではいつも外国人でにぎわっています。それは大阪や札幌、福岡、沖縄なども同様だと思います。

また、都市圏の方はイベント大好きですので、西武ドームで開催される「国際バラとガーデニングショー」などは大変にぎわいます。首都圏から行きやすい、秩父の芝桜も大変混みあいます。

ただ、伊那という場所になってしまうと、行きにくいのと、積極的に情報発信されていないこともあって、観光客が沢山押し寄せるという状況にはなっていません。同じ長野でも蓼科には大型バスが沢山押し寄せていましたが、伊那のローズガーデンは「バラ祭り」が終わった後の情報が見つけにくいこともあって、分かっている人しか来てないようでした。

バラの見事さは国内外から観光客が殺到してもおかしくないだけに、情報発信力の違いで観光客数が全く違うのは残念です。とはいっても、伊那の場合はローズガーデン自体が無料で、お昼を食べたりする場所もそれほどありませんので、今のままで良いのかもしれませんが。

各地の観光資源、地域資源をどのように情報発信していくかが、これからの地域の発展の成否を分けてしまうのではないかと強く感じました。

 

首都圏には住んでいますが、長野県や静岡県といった辺りは観光資源も食の資源も大変豊かです。何か地域の発展につながるお手伝いができたらなと感じています。

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

蓼科は朝晩がまだまだ寒く、ホットカーペットを入れる位で、夜は布団をかぶって熟睡できました。