多店舗展開の最初は「型」をつくること〜フランチャイズ戦略にモデル店が不可欠

何店舗かを直営店で運営している経営者が共通して興味を持たれるのがフランチャイズ展開です。ただ、フランチャイズ展開をするには順序があります。

フランチャイズ展開にはマニュアルが不可欠

フランチャイズは他の事業者に営業権を付与し、直営店と同じ看板でビジネスをしてもらいます。他の事業者に看板を分けてあげるといっても良いです。そのため、営業権を売った先が直営店と同じ品質で事業を行ってもらう必要があります。外部の事業者に「あうんの呼吸」は成り立ちません。そのため、マニュアルを作成することが重要になります。

 

あらゆるものを標準化する

マニュアルは業務の標準化です。他にもお店のデザインや販売促進ツールも標準化します。ホームページやSNSといったツールも同様です。全てを直営、フランチャイズで共通化していきます。

そして、提供する商品、サービスレベルも共通化します。サービスは「おもてなし」が大事といわれますが、価格とサービスは釣り合ったものである必要があります。ホテルの5つ星と4つ星ではありませんが、どのレベルの商品、サービスを目指すのかを明確にします。

さらに必要なのが、「共通の理念」です。フランチャイズと本部企業は別の会社であり、価値観は当然一緒にはならないのですが、同じ看板を掲げて共通の目的、理念を掲げます。私が以前に勤めていた中古車買い取りチェーンでは「中古車買い取り100万台、中古車の流通革命」という言葉が共通でした。

 

フランチャイズ展開の手始めは「店舗の型」を作る

店舗の型については、モデル店といわれることが多いです。これから展開していく店舗の原型をオープンさせ、その店舗のオペレーションを試行錯誤しながら固めて、ある程度成果が出たところで、その店舗と同じタイプの店を出していきます。出店の立地は駅前が良いのか、郊外のロードサイドが良いのか、駅ビルやショッピングセンターが良いのか、最適解を探りますし、店舗の広さも同様です。理想の初期投資額と費用を探求していって、その店舗のコピーを作るべく加盟店を募集していくのです。

 

商売をやらせて欲しいといわれて、準備なしにフランチャイズ展開する事業者もありますが、フランチャイズ展開には型を作って準備していくことが必須です。ご興味がありましたらお問い合わせください。

 

 

◆自己紹介

私、山下哲博は、これから創業する方、少人数でビジネスをされている方に特化したビジネスコンサルタント(中小企業診断士)です。

・これから創業したい

・ひとりビジネス〜3,4名程度の事業主で相談相手が欲しい

・フランチャイズに加盟してみようかと考えている

こんな方に役立つよう、自分の仕事の中からヒントになるものが有ればよいとブログを書いています。

 

あとがき

1か月前に受けた健康診断、2点ひっかかってしまい、明日再検査を受けます。健康第一ですね。