中小企業診断士という資格には独占的業務がほとんどありません。そのため、どうやって仕事を創っていくかはその人次第のところがあります。ただ、環境が大きく変わって、中小企業診断士ならではの業務が確立されてきています。そのため、自分にとっては、今年はアジャストするための1年だったと感じています。自分自身の振り返りのために記してみます。
前年までの状況
自分は独立して以来、何らかの大きなプロジェクトに入って仕事をすることが多かったのです。公的機関のアドバイザーであったり、職員であったり、または、民間企業のプロジェクト内に入ったりという状況でした。
独立したが、給与収入の方が多かった
そのため、独立して7年経つのですが、1年が終わって確定申告するさいに、事業収入よりも給与収入の方が多かった年が6年あります。事業収入は単発の仕事ですが、給与収入は定期的に収入を得ているときに、支払先の判断で給与扱いになるもので、こちらで選ぶことはできません。
なお、確定申告の話になりますが、給与収入は給与基礎控除があるので、それ以上は経費で削ることができません。ただ、並行して事業収入もありましたので、普段の経費は事業で削っていました。そのため、事業収入80万、経費150万、マイナス70万。ただし、給与収入が数百万でトータルはプラスという年もありました。
このように、給与収入が常にあり、独立開業といっても大口の仕事先に依存しているところがありました。
今年の状況
今年はプロジェクトにどっぷり入るのは止めようと考えました。また、年初の段階で公的機関の公募情報がありましたが、見送っています。周りの診断士が忙しそうにしているので、時間を空けておく方が重要だと考えました。
仕事の獲得
「ものづくり補助金」に代表される補助金の申請、公的支援であるミラサポを使っての派遣制度に多くの専門家が関わっています。自分は補助金申請もミラサポの登録もしていませんでしたので、現状を理解するのに時間がかかりました。
幸い、補助金申請については、独立したばかりのときに東京都の地域ファンドから1千万円を獲得する際のお手伝いをしたことがありました。その実績を元に、大量に依頼が来るようになりました。また、公的機関についても、独立当初からお世話になっている先生の紹介でつながりができました。
一方、独立当初からの得意分野であるフランチャイズについては、単発の仕事とセミナーが中心でした。この分野で直接仕事を請けられるようにすることが2016年の課題です。
自己研鑽の1年→来年に活かします
今年は仕事の繁閑が激しい年でした。補助金の申請や調査のレポート作成で、忙しいときは朝5時起きで仕事をこなすときもありましたが、落ち着いた時期もありました。
ただ、昨年までやっていた大口の仕事は相手次第のところがありますので、様々な小口の仕事を取ることができたのは、とても良い経験になりました。小口の仕事の中から次の大口になりそうなところも出てきていますので、自己研鑽と種まきができた一年でした。
今年勉強したことを来年に活かしたいと思います。
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私、山下哲博は店舗ビジネスの発展支援と資金調達サポートを強みとする、小規模事業者向けのビジネスコンサルタントです。難しいことを分かりやすく、経営者の右腕になるべく帆走型のサポートを行っています。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
あとがき
今日は妻のご両親がいらして、妻と義母とで、正月用のお節料理を揃えてくれました。ようやくお正月という実感がわいてきました(笑)
よいお年をお迎えください。