不況業種になってしまった小売店

本日よりコンサルティングがスタートしました。対象店舗の社長さんはこれまで頑張って来られたと思います。ただ、不況業種の中で大変苦しんでいるようでした。

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地域一番店でも生き残れない

今回の業種は、免許がないと乗れない、タイヤが2つある乗り物を扱う店舗でした。若者の減少、道路交通法の改正によって、道路に駐車できなくなった等、様々な要因によって、市場が急速に減少している業界です。

社長さんにヒアリングし、この10年で市場が4割弱に縮小してしまったことをお聞きしました。かつては、地域一番店を目指して頑張って経営してきて、ライバル店舗よりも評判が良かったようです。そして、今では他の店舗は廃業してしまい、3キロ以内には同業種のお店がなくなりました。つまりは、地域一番店になることができたのです。それでも生き残りは大変厳しいと言います。

 

今後の生き残り策は

いただいた資料の分析を仕切れていないので、ここをこうするということは言えません。ただ、売上がV字回復するというシナリオは考えづらいです。事業規模を縮小して費用を切り詰めるとともに、売上の減少を防ぐために今までと違った販売促進をトライアルで試してみようかと考えています。これを場当たり的に行うのではなく、理由を持って仮説を立て、小さくトライしていきます。そして、取組に対する効果を測定することで、より良いやり方を見つけていくようアドバイスしていく予定です。

フランチャイズ起業者へのメッセージ 

ここまで極端な市場縮小は特別なケースかもしれません。ただ、リーマンショックや東日本大震災など、「想定外」の出来事は起こりえます。そして、有事が起こると、必ず外食やサービス業は売上が落ち込んでしまいます。
フランチャイズに加盟する際には、そういった有事に対して本部が何か支援してくれるのかどうか、確認してみてください。妙案はそうそうあるものではありませんが、加盟店と寄り添っていこうと考えているのか、加盟店の経営状態は本部の責任外と突き放すのか、本部の本音を聞き出しておくと、いざというときに備えておかなくてはならないと考えることができます。

なお、フランチャイズ本部に加盟店の経営責任は及ばないというのが本来の考え方なので、本部に突き放されても文句を言うことはできません。そこは自己責任になりますので、自分で準備しておきましょう。

 

あとがき
私は二輪の免許を持っていないのですが、乗ってみたいなというあこがれはあります。ただ、盗難されやすかったり、都市部に入ると駐めるところがないので、実際に所有することはないでしょうが。